錦です。
Bloombergが伝える関係者の話によると、今年末に登場予定の次期SwitchはDLSSをサポートし4K出力にも対応することがわかりました。
DLSS
DLSS(Deep Learning Super Sampling)は、GeForce RTX 20シリーズ以降に搭載されているTensorコアを利用して、機械学習によってグラフィックスの品質を高めるというものです。機能の一部でいえば、フルHDのグラフィックスを4Kにアップスケーリングにすることができたり、ゲームのフレームレートを向上させることができます。
次期Switchに搭載されるNVIDIAのSoCにもTensorコアが搭載される予定とのことで、今年後半以降に登場するゲームはDLSSに対応して登場するとしています。複数のゲーム開発者を含む関係者は、DLSSがゲームのグラフィック品質を向上するために使用するだろうと述べています。
個人的に4K出力はDLSSのアップスケーリングが前提かと思っていまして、どうも今回の情報はそれを裏付ける内容になっているようです。
ディスプレイは、Samsung製の7インチOLEDを採用するようです。これは既出の情報と同じです。
詳細なラインナップはわかりませんが、次期Switchの登場と同時にいくつかのゲームがリリースされるとのことです。おそらくDLSSに対応した著名なタイトルなのでしょう。
価格
同メディアは、記事で価格の予想についても触れています。現在のSwitchの米国での希望小売価格は299ドルです。これは2017年の登場時から変わっていません。しかし、次期Switchの価格については、349ドルや399ドルに値上がりするのではないかという予想を掲載しています。
おそらく日本円に直すと税別34,800円や、税別39,800円という価格になり、現行の29,800円から5千円~1万円の値上がりになります。
しかし、Bloombergはこれでも強い需要を喚起することができると予想しています。
技術
Bloombergはこの記事の最後で任天堂が異例な対応をしていることを指摘しました。
任天堂は、SonyやMicrosoftが自社のゲームコンソールで採用している技術より、低コストで成熟した技術をゲームコンソールに導入する傾向があるが、(DLSSの導入は)異例の高度な追加機能である
つまり、任天堂は確立されてコストもある程度下がった技術をこれまで採用してきたにもかかわらず、PS5やXSXでも対応していない「機械学習」という最新技術を導入してくるのは異例の対応だ。ということでしょう。
ただ、任天堂のタッグが最新技術のNVIDIAですからね・・・。特に機械学習については世界一ですから、その強みをSwitchに入れたい理由もわかります。
次期Switchは、今年の年末商戦期に登場する見込みです。
via VideoCardz