錦です。
AMDは、Unreal Engine 4向けに、FidelityFXのプラグインを公開しました。
FidelityFX
FidelityFX Super Resolution(FSR)は、AMDの高解像度技術で、エフェクトを利用することによって、GPUで出力したものより高い解像度にスケールアップするものです。NVIDIAの超解像度技術である「Deep Learning Super Sampling(DLSS)」や、Intelの同様の技術「Xe Super Sampling」と実質的に対抗するものですが、最新のRDNA GPUだけでなく、Radeon RX 900番台や、一部のGeForceでも利用できるのが特徴です。
現状で、XeSSはまだ製品として登場していないので別にして、DLSSとFSRの両方を備え持つタイトルは少なく、FSRに対応したゲームも若干少なめです。
ちなみに、NVIDIAは、Unreal Engine 4とUnreal Engine 5向けにすでにDLSSプラグインをリリースしています。
仕様
仕様としては、Ultra-Quality、Quality、Balanced、Performanceという四つのモードが用意されています。前者に行くほどGPUネイティブ出力の度合いが高く、後者に行くほどFSRでのスケールアップ率が高くなります。FSRのスケールアップが高くなればなるほどGPUの処理能力に余裕ができ、性能がよくなります。ネイティブでの出力度合いについては、Ultra-Qualityから順に、77%、67%、59%、50%となっています。