錦です。
Intelは、第11世代Coreプロセッサの一つとして「Tiger Lake」にデスクトップ向けバリアントを追加した事がわかりました。
発表されたのは「Core i9-11900KB」「i7-11700B」「i5-11500B」「i3-11100B」の4SKUです。Intel ArkでTiger Lakeとして検索をかけてもこれ以上はまだ見つかっていないので、おそらくこれがシリーズ全てのCPUでしょう。
Bとつくモデルは第8世代でも登場しました。Mac miniなどに採用された「Coffee Lake-S」の一つの種類です。基本的には無印モデルと同じ仕様を持ちながら、ソケット形状がモバイル向けのソケットであるBGAとなっているという特徴があります。
今シリーズでは唯一、i9-11900KBのみソケット形状が明らかになっていて「FCBGA1787」となっています。これは、Tiger Lake-Hと同じソケットですおそらく他のモデルもこのソケット形状がサポートされているものと見られます。
仕様
仕様は以下の通り。
i9-11900KB | i7-11700B | i5-11500B | i3-11100B | |
---|---|---|---|---|
コア数 | 8 | 8 | 6 | 4 |
スレッド数 | 16 | 16 | 12 | 8 |
プロセス | 10nm | 10nm | 10nm | 10nm |
ベース クロック |
3.3GHz | 3.2GHz | 3.3GHz | 3.6GHz |
TBMT 3.0 クロック |
4.9GHz | 4.8GHz | 4.6GHz | 4.4GHz |
TVBT クロック |
5.3GHz | 5.3GHz | 5.3GHz | 5.3GHz |
TDP | 65W | 65W | 65W | 65W |
cTDP Down | 55W | 55W | ||
キャッシュ容量 | 24MB | 24MB | 12MB | 12MB |
GPU EU数 | 32 | 32 | 32 | 16 |
GPUブースト クロック |
5.30GHz | 5.30GHz | 5.30GHz | 5.30GHz |
GPUは第11世代UHDグラフィックス。EU数もi9/i7/i5が32コア、i3が16コアを控えめの設定になっています。
キャッシュの搭載の仕方はTiger Lakeっぽくて、8コアで24MB搭載しています。
PCIeのサポートはGen 3にとどまっています。メモリのサポートは詳細は書かれていませんがおそらくDDR4のサポートとなっているでしょう。Thunderbolt 4のサポートはあります。
TDPは65Wと設定されており、Tiger Lakeの中では最上位のモデルになる見込みです。
あと、最大5.3GHzのThermal Velocity Boostも搭載しています。
Cezanneへの対抗?
まもなく、AMDのCezanneが投入される見込みですが、それに対抗する形になるのでしょうか。ただし、今回はBGAソケットということもあり、自作PC市場には出回ることはなさそうです。
主なターゲットとしては、小型PCあたりになるのかなぁと思います。
via ITHome,VideoCardz