錦です。
Appleは、App Storeに関わる多くの変更点を発表しました。
App Store
手数料と決済
Fortniteの開発元 Epic GamesやSpotify、TinderなどがAppleに対して行っていた裁判の主な訴えというのは、App Store経由で決済したときに30%の手数料がかかり、かつAppleがiOS上での決済をそれに限定しているという点です。まず、それについて変更されます。
年間収益が100万ドル(1億円くらい)未満の企業は、引き続き手数料の引き下げがなされます。
また、Appleは、iOSアプリ外での決済方法を提供。アプリ内購入については、メールなどの手段で外部の支払いに関する情報を共有できるようになります。外部の支払いを使用することでAppleに手数料を支払う必要もありません。
検索
検索についても、これまでのものから、ダウンロード数・評価・関連性・ユーザー行動シグナルなどの客観的特性に基づくものに変更することをするとのことで、これは少なくとも3年間維持されます。
価格設定
価格設定については、設定できる価格が100未満から500以上へと拡大され、より柔軟に価格の設定がなされるようになりました。
その他
その他、Appleは毎年、透明性を保つレポートを公開することに同意。このレポートには、様々な理由で却下されたプリケーションの数、無効化されたユーザー・デベロッパアカウントの数、検索クエリと検索結果に関する客観的なデータ、App Storeから削除さたアプリケーション数などの審査プロセスに関する有意義な統計情報を共有するとしています。
また、米国内のデベロッパーでCOVID-19の影響に苦しんでいる小規模なデベロッパを支援するための基金を設立するとしています。
News Patner Program
また、AppleはNews Partner Programを開始することも発表しました。的確なジャーナリズムと自由で独立した報道機関の重要性を認識して、このプログラムには、ジャーナリズムに対するAppleのサポートを拡大する新たな取り組みが取り入れられているとのこと。
これに参加するには、Apple News Formatを用いて、読者がApple Newsのコンテンツにアクセスできるように変更する必要があるとのこと。参加した報道機関は、ニュースアプリのサブスクリプションから15%の手数料を得ることができるとのことです。日本ではNewsアプリやApple News+が提供されていないので、国内でもこのプログラムが利用できるかは不明です。