錦です。
SamsungはWeiboのExynosアカウントで、RDNA 2GPUを搭載する次期SoC「Exynos」は、レイトレーシングをサポートすることを発表しました。
ハードウェアレイトレーシング
ハードウェアレイトレーシングとは、言葉のそのままの意味ですが、ハードウェアベースのレイトレーシングです。もっと具体的にいえば、GPUの中にレイトレーシング用のハードウェアアクセラレータが搭載されているということになります。
そもそもレイトレーシングとはなんぞやって話ですが、これは反射で、水面や車の筐体など、光を追跡し、よりリアルに表現する技術で、今回注目されているのは、そのレイトレをリアルタイムで行うという技術。レイトレ自体はかなり負荷のかかる処理だそうで、それ用のハードウェアがあるかないかで結構性能が変わってきます。
現時点で、このレイトレ向けのハードウェアアクセラレータとして登場しているのは、NVIDIAがGeForce RTX 20番台から搭載しているRTコアと、AMDのRay Accelerator、まだ製品化はしていませんがIntelのXe Matrix eXtention(XMX)の3つが主流です。
次期Exynosは、AMD GPU(RDNA 2)ベースのカスタムGPUが搭載されることが公式に明らかになっているので、AMD基盤のRay AcceleratorがExynos向けのレイトレアクセラレータになるわけです。
Exynos GPU
Exynos向けのAMD GPUは現時点で6CU・384SPを搭載しているGPUであると見られています。AMDは1CUあたり1基のRay Acceleratorを搭載しているので、6基のアクセラレータが搭載されていることになります。流石にデスクトップやPS5/XSXほどのコア数は搭載できませんが、あるだけ凄まじいと思われます。
CPUは1プライマリコア+3高性能コア+4高効率コアで構成される見込み。情報によればAppleを超えたなんて噂がありますが、実際かなり気合を入れて開発していることは確かみたいです。
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- via VideoCardz