錦です。
NVIDIAの次世代GPUアーキテクチャ、Ampere GPUの話です。
現行のTuringアーキテクチャ GPUのレイトレ性能は、DLSS(Deep Learning Super Sampling)で補正しています。これについてThe guru of 3Dにて、Ampere GPUでは、レイトレを司るRTコアの性能が強化され、レイトレ性能が4倍になると報じられています。
この性能の向上により、DLSSに頼るレイトレの問題は解消されるとのこと。
また、Turing GPUでは、下位モデルに GTX 16シリーズという、TuringながらRTコア非搭載(レイトレ非サポート)のGPUがありましたが、Ampere GPUでは、ハイエンドからエントリクラスまで、全てがレイトレをサポートします。そのため、GTX 1050の後継のようなエントリーGPUでも GeForce RTX 3050といったエントリ向けのRTX GPUが今後登場することも噂されています。RTX 3050は、フルHD(1080p)のレイトレに対応できるとのこと。
競合相手であるAMDのレイトレーシングハードウェアアクセラレータについては、今の所 RX 5800以上のハイエンド向けにのみ搭載される(そもそもRDNA 2のGPUにローエンド向けの情報があまりない)と見られており、NVIDIAとしては、AMDがローエンドにレイトレを持ってくる前に地盤を固めておきたいという考えがあるのでしょうか。
Ampere GPUは、来週14日(現地時間)に開催されるGTC 2020で明らかになると見られています。
2018年に投入されたハードウェアレイトレーシング。今もまだ対応ゲームは普及段階なので、PS5やXbox SXでもっと増えるであろうゲームにも期待しながら、かつエントリクラスのxx50までRTXに対応してくれるのは素直に嬉しい限りです。