錦です。
ReutersがArmの新規株式上場(IPO)について、Armの親会社であるソフトバンクがアメリカでのみIPOを目指していると報じています。
企業としてのArmの動向
Armは2016年にソフトバンクに買収されてからしばらくソフトバンクの子会社でしたが、2020年にNVIDIAへの売却が発表されました。しかし、日米英中当局が独禁法等の懸念によってこの売却を規制しようとしたために2022年2月にこの取引を断念し、現在もArmはソフトバンクの傘下となっています。
NVIDIAへの売却を断念した際にソフトバンクはArmのIPOを目指すことを発表していました。その後、Armが上場した後、第三者企業が買収することを恐れたテクノロジー業界がArmの株を分け持つという提案がなされたものの同意には至っていません。
Armは2016年にソフトバンクに買収されるまで、アメリカのNASDAQと、Armの本社があるイギリスのロンドン証券取引所に上場していました。
ArmのIPO
Armは今月3日、IPOについて今年中にアメリカ(NASDAQ)でのみ上場を目指すと発表しました。またイギリス政府もArmがイギリスで上場することを期待していたようですが、そうはならないようです。しかしながら、イギリス市場への上場を完全に否定したわけではなく、今後上場する可能性については検討するとしています。
なお、Armはイギリスでの活動については引き続き行っていくとしており、英米拠点であることはしばらく変わりなさそうです。
個人的には、AMD、Apple、Qualcomm、Samsung、富士通あたりが分割して株をそれなりの割合保有するのが安全だと思うんですが、経済についてはそんなに詳しくないのでわかりません。