錦です。
AMDのクライアント広報担当マネージャであるMatthew Hurwitz氏がTom's Hardwareに対して「Ryzen Z1」シリーズと「Ryzen 7040U」シリーズの違いを述べています。
Z1と7040U
Ryzen Z1シリーズは、ハンドヘルド型のゲーム機向けのAPUです。最大8基のZen 4 CPUと最大12 CUのRDNA 3 GPUを搭載しています。一方、Ryzen 7040Uシリーズは、Ryzen 6000Uシリーズの後継でありPhoenixの一部です。こちらも最大8基のZen 4 CPUと最大12 CUのRDNA 3 GPUを搭載しています。
見ていただければ分かる通り、Zen 4とRDNA 3で構成されており、非常に似ています。ではどのような違いがああるのでしょうか。
まず第一に、Z1シリーズではXDNA AIアクセラレータが無効になっています。これはハードウェア的に搭載していないわけではなく、無効化されているそう。XDNAは、AMDが買収したXilinxのFPGAをベースにしたAIアクセラレータであり、基本的に自由に使えるアクセラレータではないもののWindows Studioの機能が使えるようになるアクセラレータです。
また、電圧曲線も違いの一つです。Z1シリーズは9W〜30WのTDPが設定できるのに対して、7040Uシリーズは15W〜30Wとなっています。つまりZ1シリーズは、7040Uシリーズよりも省電力で動作させる事が可能です。
このような違いもあり、Z1のほうがメーカーとして調整することが容易であるとのことです。