AMDはCESにて「Ryzen 8000G」シリーズを発表しました。
Ryzen 8000G
「Ryzen 8000G」シリーズは、Zen 4とRDNA 3 GPUを採用したAPUで、これに加えてXDNAベースの「Ryzen AI」NPUも内蔵しています。
7000Gシリーズが登場していないため、初めてのデスクトップ向けZen 4 APUとなり、AM5では初めてのAPUとなります。なお、「Ryzen 7000」シリーズは2 CUのRDNA 2 GPUを内蔵しているものの、デコーダ・エンコーダ機能としては十分ですがあくまで「映像出力」機能を有するのみとなっており、dGPUありきの構成が主流です。一方で8000Gシリーズでは、単体でも運用可能なGPU性能を持っています。
コア/ スレッド |
ベース クロック |
ブースト クロック |
L3+L2 | TDP | iGPU | CU | GPU クロック |
Ryzen AI | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R7 8700G | 8C/16T | 4.2 GHz | 5.1 GHz | 24MB | 65W | 780M | 12 | 2.9 GHz | 搭載 | $329 |
R5 8600G | 6C/12T | 4.3 GHz | 5.0 GHz | 22MB | 65W | 760M | 8 | 2.8 GHz | 搭載 | $229 |
R5 8500G | 6C/12T | 3.5 GHz | 5.0 GHz | 22MB | 65W | 740M | 4 | 2.8 GHz | 非搭載 | $179 |
R3 8300G | 4C/8T | 3.4 GHz | 4.9 GHz | 12MB | 65W | 740M | 4 | 2.6 GHz | 非搭載 | OEM |
発表されたのはこの4モデルで、「Ryzen 3 8300G」はOEM向けとなっています。
CPUのクロックはZen 4 CPUらしく5 GHzを超える様になっている他、GPUは先述の通りRDNA 3ベースとなっています。RDNA 3がデスクトップAPUに採用されるのはこれが初めてで、またDirectX 12 Ultimateをフルサポートしているのも今回が初めてとなります。
CPUとGPUの性能面では、ゲームにて、タイトルによってはCore i5-13400FとGeForce GTX 1650を組み合わせた環境よりも高性能かつ低価格で提供できるとしています。
さらにRyzen AIについては、単体で16 TOPS、プロセッサ全体(CPU+GPU+NPU)で39 TOPSの性能を発揮する最新世代の物が搭載されており、NPUが搭載される消費者向けx86デスクトッププロセッサはこれが初めてです。ただし、NPUは「Ryzen 7 8700G」「Ryzen 5 8600G」のみの搭載にとどまっている点には注意。
発売
発売は1月31日で、同日に新たに追加された「Ryzen 5000」シリーズも発売されます。こちらはAM4ソケット向けのSKUです。
日本円での価格は明らかにされていませんが、高くても4万円台での提供になるでしょう。