AMDは10日、オープンAIソフトウェアベンダーの「Nod.ai」を買収したことを発表しました。
Nod.ai
Nod.aiは、トップクラスのハイパースケーラー、企業、スタートアップに最適化されたAIソリューションを提供する企業です。同社が提供するSHARKシフトウェアのコンパイラベースの自動化ソフトウェアによって、手動による最適化の必要性が低下し、AMDのCDNA、XDNA、RDNA、Zen CPUを搭載したデータセンタ、エッジ、クライアントの広範なポートフォリオに渡って実行する高性能AIの導入にひつy言うな時間が短縮されるとしています。
AIに注力するAMD
AMDは、8月にもフランスに拠点を置くMipsologyを買収しました。Mipsologyは、「Zebra」AIソフトウェアを含む、AI推論、最適化ソリューション、ツールを開発する企業で、TensorFlow、PyTorch、ONNX Runtimeにも対応してい、AIワークロード向けのAMDソリューションの高速化に役立つとしています。
立て続けにAIソフトウェア企業を買収する背景にはおそらく、NVIDIAの躍進や、ここ1年で急速に加熱したジェネレーティブAIへの投資などが理解できます。
AMDはハードウェア面でRyzen 7040シリーズ(Phonenix)の一部モデルにXDNAアーキテクチャを基にしたRyzen AIアクセラレータを、Radeon 7000シリーズにもAIアクセラレータ機能をそれぞれ搭載しており、NVIDIAと同様にソフトウェアにも注力していく方針であることがわかります。
AMDはMipsologyを買収したリリースのなかで、AIが同社の戦略上の最優先事項であり、今後10年間シリコン需要の増加の重要な推進力であると述べています。