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Asahi LinuxがFedoraに対応へ ~ 「Fedora Asahi Remix」が今月リリース

Asahi Linuxは、プロジェクトとして今後のフラグシップディストリビューションが「Fedora」になることを発表しました。

Asahi Linux

Asahi Linuxは、Apple Silicon MacにてLinuxをネイティブ動作させる一連のプロジェクトです。Apple Siliconで動作するLinuxの他、ブートローダなども提供されています。

プロジェクトでは、Apple Silicon向けのGPUドライバーなどが新たに開発され続け、おおよそデフォルトのLinuxが動作するようになっています。Linuxの開発者、Linux Tovalds氏も最近のLinuxのリリース作業をApple Silicon搭載のMacBook Airで行っているとしており、Linux 5.19~Linux 6.2ではアップデートにてApple Silicon向け機能がマージされるなど、Linux自体に大きな影響を与えています。

Asahi LinuxはこれまでArch Linuxをベースとしたディストリビューション「Arch Asahi Remix」を提供してきましたが、この度、フラグシップディストリビューションFedoraに変わることがアナウンスされました。

Fedoraは、RedHat Linuxオープンソース版で実質的にRedHat Linuxのプレビューや試験的な立ち位置にありますが、Debianなどと並ぶ主要なディストリビューションとして知られています。パッケージマネージャーもRedHat Linuxと同じdnfを利用しています。Asahi Linux のm1n1やasahi-scriptsなどのパッケージはすでにFedoraのパッケージとして管理されているそうで、Fedoraユーザーが利用可能であるとしています。

Asahi Linuxは、Archは下流部分での作業が中心だったが、Fedoraでは上流含めた作業を行う(つまりFedora自体に変更を加える)としています。

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