TechPowerUpによりますと、一部の「GeForce RTX 4070」にて、通常のAD104 GPUではなく、RTX 4080が使用しているAD103 GPUを使用していることがわかりました。
AD103
GeForce RTX 4070は、GeForce RTX 4070 Tiと共にAD104 GPUを使用していました。しかし現在、一部でAD103 GPUを採用しているようです。
AD103は、GeForce RTX 4080に採用されているGPUで、RTX 4070と若干仕様が異なります。もちろん、仕様は変わらず、メモリ速度もそのままです。耐久力や消費電力が若干影響を受ける可能性はありそうですが、現時点で確認されていません。
また、AD103 GPUのフルスペックに対して、RTX 4070は全体の半分よりやや多く(57%程度)の規模しかないため、GPUの半分近くの能力が無効化されています。
NVIDIAがハイエンド向けGPUチップを下位のモデルに採用する例というのは過去にも見られています。時期的には、いつも次世代GPUが登場する半年〜1年程度前で、恐らく在庫調整の意味合いもあると思われます。今回の場合、Ada Lovelaceが登場してから2年目になるため、後継の恐らくBlackwellあるいは同世代のアーキテクチャを採用したGeForceが投入される見込みです。