GoogleはARM版のWindows向け「Google Chrome」のテストを開始しました。
Arm版Chrome
現在、Windowsはx86とArmの2つのISAに向けてリリースされていますが、内部的にはこれらの間のアプリケーションの互換性はありません。そのため、ARM向けWindows(以下Windows ARM)で既存のx86向けアプリケーションを動作させるには、開発者によるネイティブ対応あるいは、Windowsが提供しているエミュレータによって動作させる必要があります。
最も理想的なのは開発者によるネイティブ対応で、CPUのパフォーマンスをフルで発揮することができます。Chromeは、これまでMacやLinux向けにはARM向けのChromeを提供していましたが、Windowsでは提供していませんでした。今回それが対応したことになります。
Canaryチャネルで
Chromeには、正式なリリースよりも早く新機能を試すことができるものが「Beta」「Dev」「Canary」の3種類ありますが、今回リリースされたのはCanaryチャネルです。Canaryチャネルは1日1回の更新を行っており、最も先端な機能に対応しています。
Canaryは機能の試験場という側面も持ち合わせており、Canaryチャネルで搭載されたからといって必ずしも正式リリースまで到達するわけではありません。ただ、Windows ARM向けビルドは確実に半年以内には正式リリースに到達するでしょう。
Googleは正式リリースのタイミングをアナウンスししていません。
3大ブラウザ揃う。
Windows ARM向けのWebブラウザでは、すでにMicrosoft EdgeとFirefoxがネイティブ対応しています。Chromeが対応することで3大ブラウザが全てWindows ARMに対応することになりました。
特にEdgeがネイティブ対応しているので、Chromium自体は対応してたんですかね?