錦です。
PC Watchが伝えるStatcounterの調査によると「Microsoft Edge」の世界シェアが「Firefox」を上回り第3位仁宇城したことがわかりました。
MS Edgeは、2015年にWindows 10の標準ブラウザとして登場したWebブラウザです。Internet Explorerの実質的な後継となっていますが、一部の技術においてIEとの互換性がなく、Web標準に合わせた格好になっています。エンジンも新たに開発された「EdgeHTML」が採用されていました。
しかしその後、Chromeが採用するChromiumベースに開発を移行することを発表し、その正式版が2020年1月にリリースされました。このタイミングで、MS EdgeはmacOSやLinuxへの対応も発表されすでにリリースされています。MicrosoftがWindows以外のプラットフォーム向けにブラウザを提供したのは非常に久しぶりで、私の記憶が正しければSafari登場前のIEのMac版が最後だったと思います。
Chromium版Edgeに移行したあと、開発の速度が向上し順調にシェアを伸ばしていました。特に、2020年中頃からのシェアは伸びました。
2021年3月時点で、Edgeのシェアは8.03%、Firefoxは7.95%と、わずかながらEdgeが勝っています。Firefoxのシェアは下降傾向、Edgeは上昇傾向にあるのでおそらく夏頃までには目で見えるくらいのシェアの開きにはなると思います。
それでもまだFirefoxとは僅差な上、2位であるSafari(10.11%)とは若干差がある上、絶対王者であるGoogle Chrome(67.14%)とはかなり差があります。SafariはMacにしか提供されていないという性質上、若干話が違うかもしれませんが、Chrome・Firefox・Edgeはクロスプラットフォームで展開しているというところから、競争は激しそうです。それでもFirefoxを上回ったのは大きな成長だと言えるでしょう(単純にWindowsに標準でついているからChromeをインストールしなくない環境だと必然的にEdgeを使うことになるのでFirefoxは若干不利に思えますが)。