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AMD、Linuxにて「Ryzen AI」(XDNA)をサポートするドライバを公開

3行まとめ

Phoronixによると、AMDがLinuxにて「Ryzen AI」をサポートするドライバを公開している事がわかりました。

Ryzen AI

「Ryzen 7040」シリーズ以降の一部のRyzenにはNPUとなる「Ryzne AI」を搭載しています。Ryzen AIはXilinxのFPGAをベースにしているAIアクセラレータです。基本的な規模としては、それほど大規模なものではなく基本的には推論向けとなっています。性能はRyzen 7040シリーズが10 TOPS、Ryzen 8040シリーズが16 TOPSとなっています。

想定された使用用途としては、Stable Diffusionを使用した画像の生成や、ビデオ通話のバーチャル背景、被写体認識などの高速化や効率化に利用されます。基本的にトレーニングにも利用可能ですが、LLMのトレーニングのような処理には不向きで、基本的にこちらは大規模なトレーニングマシンで行うこととなっています。

Ryzen AIのサポート

Ryzen AIをはじめとしたNPUは、基本的にCPUから見たアクセラレータとなっています。ただ、GPUやCPUと同様にNPUにもドライバは必要で、これまでRyzen AIはLinuxでそのままでは利用できませんでした。それが、今回配信された形です。

サポートされるのはPhoenixとStrix(Strix Point)となっています。Phoenixは、Ryzen 7040シリーズのことです。そして、Strix Pointは今年後半に投入が発表されているAPUで、性能が3倍となるRyzen AIを搭載していることが明らかになっています。

Ryzen 8040はHawk Pointとなっていますが、基本的な構造自体はPhoenixと同じであるためサポートされているはずです。

現時点でAMDは、Linuxカーネルにこのドライバをマージするのか明らかにしていませんが、もしマージされるとして、早くとも今年の夏頃リリースのLinux 6.9以降となります。

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