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Apple、「Apple M3」を搭載した「MacBook Air」を発表 ~ 注目すべきはクラムシェル時の「2画面出力」

3行まとめ

Appleは先程、「Apple M3」チップを搭載した「MacBook Air」を発表しました。

M3 MacBook Air

M3 MacBook Air(出典:Apple

まず、ラインナップは引き続き13インチと15インチとなっており、デザインに大きな変更点はありません。

最大の変更点はSoCが「Apple M2」から「Apple M3」に変更されました。基本的にM2から大きな性能向上というのはないものの、M1やIntel MacBook Airと比較して性能が向上しています。

M1と比較した性能では、「No Man's Sky」で60%、PhotomatorのSuper Resolution機能を使用したAIによる画像補正は40%、Excelでの作業は35%、Final Cut Proでの編集は最大60%性能が向上、Intel MacBook Airと比較すると、PhotomatorのSuper Resolution機能で15倍、Excelで3倍、Final Cut Proで13倍高速になるとしています。

また、Intel Core i7を搭載したWindowsノートパソコンとの比較では、ビデオ書き出し(Premire Pro)で2.8倍、イメージフィルタとエフェクト(Photoshop)で2倍、コードのコンパイル(Clang)で2.3倍のパフォーマンスの向上、Web会議時に1.4倍長いバッテリー駆動時間、Webアプリの反応速度が1.5倍という結果となっています。

M3を搭載したことによって、GPUがハードウェアレイトレーシングやDynamic Cachingを搭載に対応している他、AV1デコードにも対応しています。

Neural Engineの性能が向上していることから、Appleは「AIのための世界最高の消費者向けノートブック」としています。

M2 MacBook Airからの変更点

そもそもがマイナーアップデートに近いものであるため、M2 MacBook Airからのチップ以外の変更点を紹介します。

まず、画面出力です。M1とM2のMacBook Airでは、Display Linkを用いない限り、ディスプレイ出力はMac内蔵ディスプレイ+最大6K60Hzの外部ディスプレイをサポートしていました。しかし、M3 MacBook Airでは、クラムシェル(Macを閉じた)状態で、最大5K60Hzのディスプレイを2台サポートします。残念ながら、トリプルディスプレイは実現しませんでしたが、クラムシェル状態でもデュアルディスプレイに対応したのは嬉しい方も多いと思います。なお、この機能はMacBook Proにも搭載されていません。

ワイヤレス部分では、Wi-Fi 6Eに新たに対応しています。

変わっていない点

変わっていない点で、重要な点だけ。

ディスプレイは13インチモデルが13.6インチ、15インチモデルが15.3インチで、解像度は13インチが2,560x1,664、15インチは2,880x1,864となっています。密度は変わらず224ppi、輝度も500-nitとなっています。また、ノッチデザインも引き続き採用されています。

メモリとストレージの展開も変わらず、メモリが8GB / 16GB / 24GB、ストレージが256GB / 512GB / 1TB / 2TBとなります。

バッテリー駆動時間は連続18時間であり、変わっていません。

発売と価格

発売は3月8日で、すでに予約が始まっています。

価格は、13インチモデルが164,800円~、15インチモデルが198,800円~となっています。なお、このタイミングでM1 MacBook Airがついに販売が終了し、下位グレードとしてM2 MacBook Air 13インチモデルが販売を継続していますが、価格は変わらず148,800円~となっています(Appleの直販ではまだそれが反映されていない模様)。

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