錦です。
Intelは、Comet Lakeとして開発されてきた第10世代Coreプロセッサを発表しました。
第10世代Core
第10世代Coreプロセッサは、先行Ice Lakeと、このComet Lakeにより構成されます。第8世代に続き一つの世代に複数の開発コードがあるシリーズになります。
Ice Lakeは10nmで製造されますが、Comet Lakeは、Coffee Lakeに続き14nmで製造されます。そのため、10nmのIce Lakeに存在する電気抵抗云々で4.1GHzまでしかクロックが出ないという制限はComet Lakeにはありません。
コードの読み方
こちらは、Ice Lakeの発表されたときの記事ですが、Ice Lakeではモデルナンバーが「1060G7」のように、世代+モデルに加えて、iGPUの性能を表すものになっていました。
再掲:モデルナンバーの規則
Ice Lakeプロセッサでは、これまでの「8250U」のようにUなどのアルファベットで種別を判断することができる命名規則とは異なり、GPUの性能がわかりやすくなっています。
Core i7-1068G7
青色部分でブランドを示し、赤色部分で世代を、緑色部分で性能(モデル)を、紫色部分でiGPUの性能を表しています。Ice Lakeシリーズでは、プロセッサのモデルナンバーでGPUの性能を比較するため、iGPUにUHD 630やUHD 620のような区別はなくなりました。ただ、Iris GraphicsとUHD Graphicsの区別は残っています。
上記記事より再掲
Comet Lakeではその規則ではなくなり、10510Yのように、言ってしまえばこれまでのCore iシリーズの付け方になりました。
各仕様
今回発表された中での最上位モデル Core i7-10710Uでは、Uシリーズとして初となる6コア12スレッドとなっています。TDPは変わらず15W。
Ice Lakeとの大きな違いは、iGPU。iGPUは全体的にEUが24コアまたは23コアとIce LakeのG1よりも少ないEUになっています。
キャッシュは6コア i7-10710Uのみ12MB その他は、Core i7が8MB、Core i5が6MB、Core i3が4MBです。
Comet Lake-Yでは、TDPは7W。Yシリーズでもシングルのターボブーストで最大4.5GHzと高いクロックを引き出せます。最下位モデル Core i3-10110Yは2コア4スレッド、ほかは4コア8スレッドになっています。
メモリは、Uシリーズで LPDDR4X-2933をサポートする他 DDR4-2666といった高電力高性能RAMも利用可能。YシリーズでもLPDDR3-2133が利用可能です。
サポート
Comet Lake-U/Yでも、Ice Lakeと同じ内容をサポートします。
- Wi-Fi 6(802.11 ax)
- Thunderbolt 3(USB 4)