錦です。
昨夜、第3世代Ryzenの最上位 Ryzen 9 3950Xと、第3世代Ryzen Threadripperが11月にローンチされる話題を取り上げましたが、今年年末から来年年始にかけては、CPUとGPU市場全体が厚い状態になります。AMDだけでなくIntelやNVIDIA
盛り上がり方が違うCPUとGPU
年末にかけてCPUとGPU両方の市場が盛り上がるとしていますが、実際に盛り上がり方は違います。
CPUは、ハイエンド向けのラインナップが増え、GPUはローエンド・ミドルエンドのラインナップが増える点で違います。そもそも、GPUの場合、RTX SuperやRadeon VII/5700など一応ハイエンド向けは出尽くしているからです。
一方、CPUに関して、ハイエンドと呼ばれるモデルも登場していますが、通年のワークステーション向けは未だ登場していません。しかし、Intelは10月に、AMDは11月にそれぞれローンチすることを発表していることから今後はエンドラインナップが充実することは間違いなさそうです。
Core i9-9900KS
この年末にかけてのCPU市場で唯一正式に登場しているのはCore i9-9900KSです。これは、i9-9900Kよりもハイエンドな最上位モデルで、ベースクロックは4.0GHz、全コアでのブーストクロックが5.0GHzという驚異のクロックを持ちます。デメリットとしては、TDPが127Wであったり、発熱が、、、という問題があります。当たり前ですかね。
COMPUTEX TAIPEIで登場し、今秋登場であることはわかっていましたが、最近になって10月という具体的な期間がわかってきました。
CoreX
CoreXは、Coreの中で最上位となるハイエンドワークステーション向けのCPUシリーズです。
現行の9000XシリーズでではSkylake-Xですが、後継10000XシリーズではもともとはスケーラブルプロセッサやXeonワークステーション向けだったCascade LakeがベースのCascade Lake-Xシリーズとなります。
一応、コア数展開は変わらない模様ですが、steppingやCPUダイ仕様がCascade Lakeに統一される模様です。以前、18コア9800XEの後継、18コア10980XEがなんか4.1GHz-4.7GHzとかっていう噂がありました。8コアの9900K、ましてや9900KSよりもコア数が多いのにベースクロックが高いとはこれいかに。
こちらも10月登場と発表済みです。
Ryzen 9 3950X
Ryzen 9 3950XはRyzenのメインストリームとしては最上位となるモデルで、16コア32スレッド、TDP105Wという変態仕様です。TSMC 7nmプロセスルールで製造されます。
4.1/4.7GHzという仕様でキャッシュは64MB。AMD CPUってキャッシュ多いですよね。
こちらは11月登場という発表が昨日ありました。
第3世代Ryzen Threadripper
第3世代Ryzen Threadripperは、例の最大32コア64スレッドという2900Xシリーズ、2900WXシリーズの後継となるモデルです。
ThreadripperがベースとするとみられるAMD EPYCのRomeが最大64コア128スレッドというこれまた変態なコア数を搭載してきたので最大64コアになるとみられていますが、これについては懐疑的な意見も多く、第2世代通り最大32コアで性能を上げたモデルを販売するという意見や、64コアまではふやさず最大48コアになるという意見などがありますが、個人的には「コア数は増えたら面白そう」というのがあります。
そもそも、コア数の前にマイクロアーキテクチャがZen+からZen2になるだけで相当なアップデートになると思うんですけどね。
Comet Lake-S
実は、この年始という言葉はこれを含めるために追加しました。
第10世代のデスクトップ向けコアですね。第8世代以降着実にコア数を増やしていっているIntelプロセッサ。噂によるとComet Lake-Sは10コアになる模様。一応、Comet Lake自体のコア数の増加はすでにみられていて、省電力モバイル向けのUシリーズ(Comet Lake-U)の最上位i7-10710Uでは15Wで6コア12スレッドになっています。第8世代UシリーズではすべてのCorre i5/i7のUシリーズのコア数が2コアから4コアに増えましたから2世代続いてのコア数の増加ですね(第10世代で全部6コアにしなかったのはIce Lakeとの兼ね合い?)。
一応、9900Kの後継 10900Kが125Wになるという情報や、最大5.2GHzのブーストクロックだという情報などが出回っていますが、実際のローンチは2020年始であるという噂があり、その通りだとまだ情報が出回りにくい時期なのかもしれませんね。
Comet Lake-Hはおそらく来春か来夏ごろ。となるとMacbook Proが次期iPhoneとともに登場という可能性もありますね。
GTX 1650Ti
GTX 1650Tiは1650の上位となるモデル。実際には1650と1660の中間のモデルと考えたほうがいいのかな。立場的にはローエンド-ミドルエンド当たりのGPUでしょうか。GTX 1050 Tiの後継みたいな。
コアはTuringがベースのTU116(GTX 1660と同じ)かTU117(GTX 1650)か。vRAMは4GB、CUDAコア数は1024~1280と言われています。vRAMの仕様に関してもRTXシリーズよりも一つ下GDDR5になるのかな。
価格は115ドル程度という情報が。この情報が正しいなら1650が値下げされる可能性もあるとのこと。個人的にはTuringコアでもっと買いやすい価格帯がほしいという感じです。1.5万円くらいにさがればかうかも。
ローエンド ミドルエンド RDNA
Radeonは現在、ミドルエンドのRadeon RX 5700シリーズが販売されていますが、それの下位モデルが登場するとみられています。上位モデルは2019年始に登場したRadeon VIIがおり、下位モデルの充実に努めていく模様(でもVIIはVega)。
RDNAのコア Navi 12とNavi 14という二つのコアが存在することが噂されており、それが5700よりも下なのか上なのかという論争がありましたが、Navi 14のvRAMが8GBと4GBの2タイプ存在するという情報がありました。その情報によりこの上である可能性がなくなり、実質5500や5600といったミドルエンド向け ローエンド向けのGPU展開になるということがわかりました。
おそらく、PCIe 4.0に関してはRX 5000シリーズで統一してくるとみられるためPCIe 4.0に対応は確定でしょう。それ以外の情報はありませんね。
RX 5900というのがしばらくでないというのもなかなか物悲しい。AMD GPUはコスパ上々なのでさっさと出てきてほしいかもしれない(安定性がないというイメージから使ってないけど)。