錦です。
スマホのカメラ機能が目まぐるしく変化しています。もう安いコンデジ以上の性能を持っていて、一眼レフカメラの性能に迫る性能を持つものもあります。
特に、Samsungのイメージセンサの技術の発展は異常な速度です。昨年、Samsungは6,400万画素(64MP)と1億800万画素(108MP)という驚異の画素数を持つイメージセンサを発表し、Xiaomi Mi Note10に採用されたほか、Galaxy S20にも搭載しました。Galaxy S20シリーズでは、8K動画の撮影に対応し、ハイエンド一眼レフカメラにも追いつくのではないかというほど驚異の性能を見せつけました。
そのSamsungですが、今後は人間の目の壁に挑みます。これまで、どんなに性能の良いカメラでも人間の目に勝るカメラはありませんでした。しかし、Samsungはそれに勝とうとしているのです。
人間の目の画素数をイメージセンサに置き換えると5億7600万画素(576MP)と言われています。これは、Galaxy S20の8Kカメラの画素数の約5.3倍、64MPから数えると9倍です。
Samsungはこの576MPを超える600MPのイメージセンサを目指すとしています。つまり、これが成功すれば、スマホのカメラは人間の目を超えることになります。
ところで、Samsungは、Nonacellという技術を有しています。これは、3×3画素を1画素として扱い、受光感度を上げることで暗所での撮影にも対応するものです。108MPなら12MPにダウンしますが、暗所にも対応できます。と入っても12MPはiPhoneの画素数なので全く問題ないんですけどね。
576MPでこれを実現しようとすると、これは64MPになります。十分すぎませんかね。個人的にはSamsungのこの600MPのイメージセンサは576MPくらいになると予想しています。
基本的に、34MPのカメラがあれば理論上8Kの撮影は可能です。ただ、手ブレ補正などでもっと多くの画素数が必要です。
各映像の規格の画素数は以下のとおりです。
- HD(720p):921,600画素(約1MP)
- フルHD(1080p/2K):2,073,600画素(約2MP)
- 4K UHD(2160p):8,294,400画素(約8MP)
- 5K(2880p):14,745,600画素(約15MP)
- 6K(3384p):20,358,144画素(約20MP)
- 8K UHD(4320p):33,177,600画素(約33MP)
- 16K(8640p):132,710,400画素(約133MP)
- 32K(17280p):530,841,600画素(約531MP)
もし、この600MPのイメージセンサが実現すれば、32Kの画像を撮ることは可能、映像でも16Kの撮影は可能でしょう。
2Kから4K、4Kから8K、8Kから16K、16Kから32K、基本的にピクセル数は縦2倍×横2倍で、計4倍に増えてます。ついでに2Kから32Kへは256倍になっています。64Kなんて夢のまた夢ですね。