錦です。
NVIDIAが今週発表するAmpere アーキテクチャにまつわる新しい情報です。これは、Moore's Law Is DeadがYouTubeに公開したものです。
アーキテクチャ
Ampereアーキテクチャは、Turingアーキテクチャから刷新されます。ゲーミング用途からHPC用途まで使える汎用的なアーキテクチャになるとのことで、Turingをアップグレードしたものではないとのこと。
また、CUDA 11に対応します。
製造
製造プロセスについて、既報ではTSMC 7nmで製造されるとされていましたが、どうやらそれはHPC向けの上位のSKUにとどまるようで、一般的にGeForce RTX のようなゲーミング GPUにはSamsung 8nmが採用されるとしています。
レイトレーシング
レイトレーシングについてはしっかり強化されるとのことです。
GTXが消滅するというのは既報通りですが。レイトレーシング性能に関わる具体的な言及は久しぶりですね。
RTX 3060のレイトレーシング性能は、RTX 2080 Tiに匹敵するとのこと。
RTコアについては4倍にはならないようです。また、RTコアが4倍になっても、それがゲームでのレイトレーシングへのパフォーマンスの影響は少ないとのことです。
ゲーミンググラフィックス
DLSS(Deep Learning Super Sampling)については、DLSS 3.0が実装されているとのこと。TAA(テンポラルアンチエイリアシング*1)を用いるあらゆるゲームでその恩恵を受けることができます。
また、NVCacheが導入され、SSDやdRAMを用いて、vRAMの効率向上と、ロード時間の短縮が期待されます。
機械学習の強化
前述のDLSS 3.0に加え、RTX voixe(現在Turing向けに試験的に提供)についてもアップグレードされるとのことです。
また、SMあたりのTensorコアの数がTuringに比べて2倍になります。Turingでは1SMあたり8 Tensorコアなので、Ampereでは16コアになるということのようです。
コーデック
第7世代のNVENCが採用され、H.264/H.265での8K60pまでのハードウェアエンコードに対応します。
性能
性能については、Turingと比較し、IPC*2が10~20%向上するとのこと。L2キャッシュは倍増され、クロックも基本的に1,900MHz以上になります。
vRAM
vRAMについて、RTX 3080 Tiは12GB、RTX 3080は10GBに増加するとされています。
また、帯域の向上なども図られ、今よりもより高速なものになると見られます。
登場時期
登場時期について、GTCではまずHPCの発表に注力されるため、Ampereアーキテクチャの発表自体はあるものの、GeForceやTITANなどのゲーミングGPUは登場しないとのこと。ゲーミングについては9月に登場するようです(既報通り)。
GTXがなくなりすべてがRTXになるということは、いくら下位のモデルでも少量のRTコアはあるということみたいです。単純に性能だけでなくRTX Voiceなどの機能についても大きく期待するべきものがあります。
via NotebookCheck