錦です。
NVIDIAは、エントリ向けのGPUを拡充し「GeForce RTX 2050」「GeForce MX 570」「GeForce MX 550」を発表しました。
GeForce RTX 2050
GeForce RTX 20シリーズの最下位モデルはRTX 2060となっています。RTX 2050に当たるモデルは、リアルタイムレイトレーシングやDLSSが無効化された上でGeForce GTX 16シリーズとして登場しました。
しかし、今回は「RTX 2050」の名前を冠して、モバイル向けで登場しました。
ただどうやら、RTX 2050は、他のRTX 20シリーズと違いTuringではなくAmpereアーキテクチャを採用する可能性が指摘されており、実際、RTX 2050のCUDAコア数はモバイル向けRTX 2060の1920基よりも多い2048基を搭載しています(アーキテクチャによってCUDAコア数の数え方に若干違いがあります)。
RTXというブランドが示しているとおり、RTX 2050ではリアルタイムレイトレーシングとDLSSをサポートしており、現時点のGeForceラインナップでレイトレをサポートする最下位のモデルになっているとみられます。
RTX 2050の仕様は、2048 CUDAコアで、ブーストクロックは1155〜1477MHz、4GB GDDR6、64bitメモリインターフェイス、112GB/sメモリ帯域、14Gbpsメモリ速度となっています。
搭載デバイスの登場は、来年春になるそう。
GeForce MX 500
GeForce MX 500シリーズは最新のエントリ向けGPUとなっています。登場したのは「GeForce MX 550」と「GeForce MX 570」の2モデルです。基本的に薄型ラップトップ向けのGPUとなっています。
現時点で、MX 550とMX 570の詳細な仕様は明かされておらず、GDDR6メモリを採用することと、PCIe 4.0に対応すること以外の主要な情報は全くわかりません。
ただ、GA107 GPUを採用すると見られており、先日のリークでは、MX 550には16基のSMと2048基のCUDAコアを搭載するとなっていて、多分この通りになると見られます。
ちょっとだけややこしい
RTX 20シリーズでエントリモデルがこの時点で登場した理由は本当にわかりません。かつ、RTX 2050がもしAmpereアーキテクチャを採用しているのならば、この時点でRTX 2050をリリースする意味がわかりません(RTX 3050よりも下位になるならRTX 3030でも良かったはず)。
個人的な予想としては、半導体が足りないので、Ampereなんだけど製造プロセスが12nmみたいな感じなのかなぁとは思ってますが、その詳細が今の所わかりません。
に対して、MX 500シリーズはMX 450の後継として登場しています。こちらはわかりやすいのですが、CUDAコアの仕様だけ見ていると、MX 550とRTX 2050、それにRTX 3050が同じCUDAコア数を搭載しているので、この間の差がほぼないというのが気になります。あと、RTXシリーズはMXシリーズよりも上位のはずですが、MX 570はMX 550よりもCUDAコアが多くなる=RTX 2050やRTX 3050よりもCUDAコアが多い可能性があるというのも基になります。
まあただ、この時点でRTX 30シリーズとMX 500シリーズでモバイル向けのGPUのラインナップは一通り出揃ったかなと。まだCESでRTX 3080 TiとかRTX 3070 TiのMax Qみたいな話はありますが。