錦です。
CloudMosaがiPhone向け「Puffin Web Browser」を3年ぶりにアップデートし、再度利用可能になりました。
Puffin Web Browserは、3年前にAppleからポリシーの違反により、アップデートがなされない状態が続いていましたが、2021年1月16日に3年ぶりのアップデート「v5.2.5」が配信されました。
Puffinとは
Puffinというブラウザは、iPhoneのアプリの中では唯一、クラウドブラウジングを実現したアプリになっており、Puffinを使ってウェブブラウジングを行うと通信消費量を大幅に削減できる他、通常iPhone上では動作させることができない「PC向けのブラウザ」をクラウドベースで動作させることができるので、パソコンのブラウザ出ないとできない作業ができるというのも特徴です。また、Flash Playerを動作させることができる唯一のアプリになっています。
ここで言うクラウドブラウジングとは、サーバー上でWebサイトを開き、その情報のみをユーザーに送信するというものです。iPhoneからすれば、Puffin経由でのブラウジングはあくまで「Puffinのサーバーにアクセスしている」様に見えるため、フィルタリングやスクリーンタイムの影響を受けず、そういったものを鬱陶しがっているユーザーに重宝されました。詳しい仕組みはこの記事にまとめていますので、興味があればご覧ください。
そんなPuffinですが、3年前にAppleからポリシー違反とみなされて、アップデートがブロックされていました。しかし、最近になってようやくアップデートが配信されたようです。
変更点
v5.2.5でも変更点は以下の通り。
- クラッシュする問題を修正
- アプリ内課金を提供
利用可能に
Appleにアップデートがブロックされた後、2019年10月にPuffinの無料版ではサービスを終了し、それ以降Puffinを利用しようとしたユーザーは、強制的にPuffinのサービスが終了したことを知らせるWebページに遷移されるようになっていましたが、最近になってそれが解消されました。現在は普通に各サイトにアクセスできるようになっています。
また、筆者が確認したところ昨年末でサポートが終了したFlashについても動作しており、WindowsやMacでもFlashがブロックされているこの今の状態だと、世界でFlashが実行できる数少ないブラウザになっています。ただし、Adobeは現在、Flashコンテンツのブロックを行っており、今後FlashがPuffin上でも利用不可能になる可能性は少なくありません。
なお、現在もまだCloudMosaからの声明は発表されていません。