錦です。
Wccftechによると、ResetEraに次期Switch(Switch Pro)に搭載されるNVIDIA SoCでDLSSがサポートされるという内容の投稿があることがわかりました。
投稿された内容として興味深い部分は、DLSSと4K機能が搭載されているということですね。DLSSはNVIDIAの機械学習機能で「Deep Learning Super Sampling」の略です。これは、GeForce RTX 20シリーズから搭載されているTensorコアの機械学習機能を活用してゲームの性能を向上させる技術です。対応しているゲームではフレームレートの向上や、少ないピクセルから解像度を向上させること(アップスケーリング)ができたりします。単に言うと、GPU側は小さな解像度で処理をするだけで、後はTensorコアが機械学習によってアップスケーリングするので、DLSS 2.0の対応の有無でゲーム性能が大きく変わります。
特に、Switchのような小型デバイスでは、GPUの性能をそこまで上げなくともTensorコアで処理できるからもしかした最適な機能かもしれません。
あと、4Kですね。個人的にはタブレットモードで実行できる可能性はかなり低いとみていますがTVモードで4Kのプレイが可能になるんじゃないかと思います。ただ、この投稿をしたNateDrake氏のほかの投稿によると、ポータブルモード(タブレットモード)にも素晴らしいアップデートがあるとのことなので、タブレット4Kもない話ではないかもしれません(ただし、バッテリー持ちについて考えると4Kはキツかもしれない)。
DLSSの話と合わせると、Switchの4KはDLSSでのアップスケーリングが前提になっている気がします。
登場時期
登場時期について同氏はまた別の投稿で登場時期についても言及しています。
現在、開発キットやサードパーティパートナーが次期Switch用のソフトウェアの計画を始めているため、2022年に延期されるなら今後数か月以内に通知される必要があるだろうとしたうえで、現時点で2021年の発売を期待しているとしています。
SwitchのSoC
SwitchのSoCについては、PS5/Xbox SXやそのPS 4ProやXbox One Xに比べてもかなり貧弱になっています。ただ、これはタブレット向けとして設計されたが故の話であり、カスタムTegraが搭載されている部分を考えると今後GeForceの技術を活用してSoCが化けてもおかしくはないわけです。
ちなみに、SwitchのGPUはGeForce GTX 700/900番台のMaxwellがベースになっていますが、DLSSがやってくることを考えるとTuringやAmpereの導入が期待できますので、それを考えると現在16nmで製造されているチップも12nmや8nmへのアップグレードが全く期待できないわけではないと思います。
ただ、NVIDIAってTuringの下位モデルでTensorコア省いてるんだよなぁ。ちょっと今後のNVIDIA SoCの状況も探っていくことにします。