錦です。
AMDは、同社のアップスケーリング技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」をオープンソース化して公開しました。
FSR
FSRは、NVIDIAのDLSSに対抗する超解像度技術です。
DLSSとは違い、RadeonでもGeForceでも使えるというのが大きな特徴となっており、Tensorコアのような独自のアクセラレータは必要ありません。バイオハザードVILLAGEなどでも採用されており、いくつかのゲームで既に対応が始まっています。
一般向けの公開
今回は、GitHub上でオープンソースとなり公開されました。ゲーム開発者は、自分のゲームにFSRを組み込むことによって、対応GPUを搭載している場合、FPSの向上や、アップスケーリング技術を使うことが出来ます。
DirectX 12やVulkanのような主要なAPIでもサポートが行われる他、UnityやUnrealEngineなどのゲームエンジンでもFSRのサポートが導入される予定です。
倍率など
FSRはGPUから受け取った画像の画質を上げる技術ですが、無論GPUとFSRではGPUで処理したほうが品質は良くなりますが、より良い性能が必要となります。なので、FSRの設定でPerformanceを選択したほうが、GPUの使用率が低く、Qualityに進んだほうがGPUの使用率が高くなります。
以下が、FSRがGPUから受け取った画像をアップスケーリングする倍率です。
- Ultra Quality x1.3
- Quality x1.5
- Balanced x1.7
- Performance x2.0