錦です。
PCI-SIGはPCIe 5.0より2倍の帯域幅を持つ「PCI Express 6.0」を正式に発表しました。
PCI Express 6.0
PCI Express 6.0はPCIe 5.0の後継に当たる規格です。規格の大まかな説明としてはPCIe 5.0の2倍の速度で完結するかと思います。
具体的な数値を見てきますと、1レーンあたり64GT/sのデータレートを達成し、16レーンでの通信で最大256GB/sの帯域を実現しました。もちろんPCIe 5.0以前とも全機能で下位互換が維持されています。
機能としては、2bitデータを4段階の電圧レベルでエンコードするPAM4(Pulse Amplitude Modulation with 4 Level)が採用されているほか、軽量なFoward Error Correct(FEC)と、Cyclic Redundancy Check(CRC)によってPAM4信号によるビットエラーリユの上昇を軽減します。Flow Control Unit(Flit)ベースのエンコーディング技術も採用されているそうで、これらが組み合わさり2倍の帯域幅増加を実現したとのことです。また、Fitモードで使用されるPacketのレイアウトを更新し、機能追加と共に処理の簡素化を実現したとのことです。
搭載・サポート製品についてはまだどの企業からもアナウンスされていませんが、Intelは2023年登場の第14世代Meteor Lakeから、AMDは2023年以降に登場が期待されるZen 5世代Ryzen 8000番台からのサポートになるのでしょうか(あくまでも個人の予想です)。