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Intel、Optaneメモリ事業を廃止

錦です。

IntelがOptaneメモリ事業について、事業自体を廃止し撤退刷る準備を進めていることがわかりました。

Optane

Optaneは、3D XPoint技術を採用したストレージ・メモリ製品群で、ストレージ製品「Optane SSD」、メモリ製品「Optaneメモリ」などがありますが、今回廃止されるのはこれらすべてです。すなわち、Optaneブランド自体の廃止です。

どういった製品だったのかというと、Optane SSDについては3D XPoint技術を用いたストレージ製品でした。一方でOptaneメモリは特殊で、一般的なメモリが揮発性メモリであるのに対して、この製品は不揮発性メモリでした。

揮発性メモリはレイテンシが低い代わりに電源を落とすとデータを保持できませんが、不揮発性メモリはレイテンシが高い代わりにデータの保持ができるというもので、3D XPoint技術では、不揮発性メモリながらもレイテンシを低くする事ができました。つまり、不揮発性・揮発性の両方のメリットを兼ね備えた製品だったというわけですね。

そのメリットから、登場当時まだ容量あたりの価格が高かったSSDではなく、まだ主流だったHDDとOptaneメモリを組み合わせることによって、OptaneメモリをHDDのキャッシュとしてOSやよく使うアプリを保存しておき高速で起動するということを売りにしていたのですね。

ただ、そもそもOptaneメモリ自体の値段が高かったことや、技術が成熟するにつれてSSDが安価になっていき、Optaneメモリの存在意義が薄れていき、存在感をなくして行きました。それ以外にもサーバー向けにも供給されたようですが、うまく行かなかったみたい。

Optane SSDは、高耐久と高速が謳い文句でしたが、こちらも価格がネックでそこまで普及せず。結果、終了となったわけですね。

ちなみに、3D XPointはIntelとMicronの共同開発でしたが、Micronは先に撤退しています。

なお、Intelはこの移行のために今四半期で5億5900万ドルの費用を計上するとしています。

Intelの戦略

IntelはPat Gelsinger CEOとIDM 2.0のもとで、戦略を大きく更新しています。その中で、不採算事業の廃止を進めており、Optaneもその対象となりました。今後、Optane事業が売却されるのかどうかはわかりませんが、3D XPoint技術自体はなにか応用がききそうなので、そのままIntelが持っていてほしいですね。

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