錦です。
Intelが現地時間28日まで開催していた「Intel Innovation 2022」にて、未発表の34コア搭載の「Raptor Lake」のウェハが展示されていた事がわかりました。
34コアて・・・
発見されたのは、既出のRaptor Lake-S(Core i9-13900K以下)ではないと見られるウェハ。具体的には、Intelがプレス向けに公開した「Raptor Lake-S」とはダイとか異なる構成をしたウェハだったようです。Tom's Hardwareがこれを発見し、ラベルを確認すると「Tag L-Wafer-RPLS-34C-1, Raptor Lake-S 34-core ...」と書かれていたそう。
これは、Raptor Lake-Sのウェハであると書かれていますが、コア数が34コアになっているみたいです。ちなみに、現時点で登場しているRaptor Lake-Sの最上位である「Core i9-13900K」は24コアなので、これよりもかなり大規模であることが伺えます。
Tom's Hardwareがまとめるこのウェハの特徴は以下のとおりです。
- 4コアで構成されたEコアクラスタが含まれておらず、34コアすべてがPコアである可能性がある
- メインストリームのデスクトップ向けCPUとは異なり、スケーラブルプロセッサに見られるメッシュ接続になっているようだ
- 8つのDDR5メモリコントローラが確認できる=メモリが8チャネルである可能性がある
- UPIブロックのように見えるものがある(UPIはメインストリーム向けにはない)
- LGA1700パッケージ向けのダイよりも大きい
この特徴から見るに、メインストリームではなくワークステーション向けのものと見られます。Raptor Lake-Sと書かれていますが、仕様的に見ればXeonのように見えます。あるいは、XeonをベースにしたCore Xといったところでしょうか。
あるいは、Raptor Lakeと同じく「Raptor Cove」を採用した「Emerald Rapids」のダイなのか。その真偽はまだ明らかではありません。そして、これを今展示した意味は何なのでしょうか。気になります。