錦です。
Intelは「Alder Lake-N」シリーズを正式に発表しました。
Alder Lake-N
Alder Lake-Nは、Alder LakeとRaptor LakeのEコアに採用されている「Gracemont」だけで構成されたプロセッサラインナップであり、Jasper Lakeの実質的な後継となります。つまり超簡潔に言うとAtom系統のプロセッサです。
コア/スレッド | ブースト クロック |
L3キャッシュ | iGPU EU |
iGPU 最大クロック |
TDP | |
---|---|---|---|---|---|---|
i3-N305 | 8E/8T | 3.8GHz | 6MB | 32 | 1.25GHz | 15W |
i3-N300 | 8E/8T | 3.8GHz | 6MB | 32 | 1.25GHz | 7W |
N200 | 4E/4T | 3.7GHz | 6MB | 32 | 0.75GHz | 6W |
N100 | 4E/4T | 3.4GHz | 6MB | 24 | 0.75GHz | 6W |
Intelは今年移行、特にモバイル向けプロセッサでPentiumとCeleronのブランドを廃止し、Intel Processorという名前に統一することを明らかにしています。そのため、今回のプロセッサはPentiumやCeleronという名前ではなく、Core i3とNを頭につけたIntel Processorとして発表されています。同様にPentium Goldのグレードとして登場したCPUは、Intel Processor U330として登場しています。
IntelがAtom系統のプロセッサにCoreブランドをつけるのはLakefieldぶりで、Core系統のアーキテクチャが全く採用されてないにもかかわらずCoreブランドを冠するのは初めてです。
Gracemontは、Alder Lakeに対応させるため、命令の拡張が行われており、VNNIやAVXへの対応も追加されているほか、AV1デコードのサポート、GPUの刷新、Wi-FI 6Eへの対応など、Atomらしからぬ豪華仕様となっています。また、Alder Lakeの一部をそのまま流用しているため、プロセスルールもAlder Lakeと同じIntel 7となっています。
この様に、GracemontはTremontから大幅にアップデートされているため、Pentium Silver N6000(4C/1.1~2.2GHz)とのCrossMarkの性能で、N200が28%、N305が42%高速であるとしています。
主なターゲットとしてはエントリ向けのPCでWindowsの他Chromebookにも採用するシステムもあるそうです。