錦です。
AMDは、31日に搭載製品がGigabyte、ASRock、ASUS、MSI、Biostarから登場した「AMD A620」チップセットを正式に発表し、詳細な仕様を共有しました。
AMD A620
AMD A620チップセットはAM5ソケットのエントリー向けのチップセットです。B650もそこそこ値段が張っていたので、予算が理由でAM5 PCを組むことを断念していた方には嬉しい話題ではないでしょうか。
ではAMD 600シリーズチップセットで機能差をまとめてみました。
X670E | X670 | B650E | B650 | A620 | |
---|---|---|---|---|---|
CPU PCIe (Graphics) |
Gen 5 x16 or Gen 5 2x8 |
Gen 4 x16 or Gen 4 2x8 |
Gen 5 x16 or Gen 5 2x8 |
Gen 4 x16 or Gen 4 2x8 |
Gen 4 x16 |
CPU PCIe (NVMe) |
Gen 5 x4 | Gen 5 x4 | Gen 5 x4 | Gen 4 x4※ | Gen 4 x4 |
CPU PCIe (GPP) |
4 | 4 | 4 | 0 | 0 |
合計 PCIe 5.0 |
24 | 8 | 24 | 0 | 0 |
合計 PCIe 4.0 |
20 | 36 | 12 | 36 | 32 |
USB 20Gbps |
2 | 2 | 1 | 1 | |
USB 10Gbps |
12 | 12 | 6 | 6 | 2 |
USB 5Gbps |
2 | ||||
SATA PCIe 3.0 |
8 | 8 | 4 | 4 | 4 |
この内B650チップセットではNVMe用のPCIeはオプションでPCIe 5.0にすることも可能です(表内※)。
A620チップセットではPCe Gen 5には対応しないものの、CPUから伸びるPCIeレーンが、GPU用に16レーンとNVMe SSD用に4レーンの計16レーン、それに加えてチップセットからPCIe 4.0レーンが16レーンの最大計32レーンのPCIe 4.0レーンに対応しています。
USBについてはUSB 10Gbpsを2基、5Gbpsが最大2基、SATAが最大4基搭載可能としています。
A620の主なターゲットは65W TDPとしていますが、それ以上でもゲームへの影響は最小限であるとのこと。実際登場してきたマザーボードの中には最上位の「Ryzen 9 7950X3D」に対応することを謳っている製品もあります。ただし、全てのマザーボードがそういうわけではなく、やはりエントリ向けなのでVRMの制限によって対応しない、性能が劣るものもあります。
また、機能面ではCPUのオーバークロック、Precision Boost Overdrive(PBO)、Curve Optimizerは非対応となりますが、AMD EXPOによる6000MHzまでのメモリOCに搭載されます。
製品は米国で85ドルから提供されるそうです。日本円では1万円程度からの登場となりそうでしょうか。