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Intel、最大128コアの「Xeon 6900P」シリーズを発表

3行まとめ

Intelは「Xeon 6」のPコアで構成された「Xeon 6900P」を発表しました。

Xeon 6

Xeon 6900P

今世代のXeon 6は、Pコア系統のCPUコアのみで構成されたラインナップと、Eコア系統のCPUコアのみで構成されたラインナップがあります。それぞれ末尾P、末尾Eとなっています。末尾Pのモデルは性能を求めるセグメントで、末尾Eは物理コアを高めてTCOを抑えるセグメントです。末尾Pのラインナップは「Granite Rapids」、末尾Eのラインナップは「Sierra Forest」という開発コードで開発されています。

6700E 6700P 6900E 6900P
最大消費電力 350W 350W 500W 500W
最大ソケット数 1~2 1~2/4~8 1~2 1~2
最大CPUコア数 144 86 288 128
CPU Arch Crestmont Redwood Cove Crestmont Redwood Cove
メモリch数 8 8 12 12
PCIe Gen 5 最大88レーン 最大88レーン 最大96レーン 最大96レーン

Xeon 6は、末尾Pと末尾Eのほか、6700と6900で分かれており、6900Pと6900Eというように数字部が同じであればプラットフォームとソケットに互換性があり、各I/Oの仕様も共有しています。

Xeon 6900P

今回登場した「Xeon 6900P」は「Granite Rapids」で最上位モデルです。CPUにはMeteor LakeのPコアで採用された「Redwood Cove」を採用しています。

コア/スレッド ベース
クロック
全コア
ブースト
1コア
ブースト
TDP キャッシュ
6980P 128C/256T 2.0 GHz 3.2 GHz 3.9 GHz 500W 504MB
6979P 120C/240T 2.1 GHz 3.2 GHz 3.9 GHz 500W 504MB
6972P 96C/192T 2.4 GHz 3.5 GHz 3.9 GHz 500W 480MB
6952P 96C/192T 2.1 GHz 3.2 GHz 3.9 GHz 400W 480MB
6960P 72C/144T 2.7 GHz 3.8 GHz 3.9 GHz 500W 432MB

Xeon 6900Pシリーズは最大128コアとなっており3つのCPUダイと2つのI/Oダイで構成されています。CPUダイはIntel 3で製造されており、I/OダイはIntel 7で製造されています。I/Oダイは、Sierra Forestの6900Eと共有のものになる予定です。

CPUは、AVX-512をフルサポートしている他、AVX10.1のサポートに加え、AMXのFP16演算に対応しており、AI性能の向上に貢献しています。

CPUが最大128コアでAMDに追いつきました。Turinがまもなくリリースされますが、正々堂々の勝負となります。また、コアが増えた事によりキャッシュも増加しており、L3キャッシュが504 MBとなっています。ソケットあたりのコア数も第5世代SPから2倍に増加しています。

メモリは、DDR5-6400を12チャネルサポートしています。さらに、複数のランクを1モジュールで利用できる「MRDIMM」に対応しており、1チャネルあたり8,800 MT/sの帯域を実現しています。メモリチャネルの増加や速度の向上も合わせてメモリ帯域幅が大幅に向上しています。その他、CXL 2.0もサポートしています。

CPUコアあたりの性能は1.2倍、ワットあたりの性能は1.6倍に向上してる上、TCOは30%抑えられます。

発売

Xeon 6900Pは、本日発売となりすでにいくつかのベンダーから搭載サーバーが登場しています。

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