Intelは「Xeon 6」のPコアで構成された「Xeon 6900P」を発表しました。
Xeon 6
今世代のXeon 6は、Pコア系統のCPUコアのみで構成されたラインナップと、Eコア系統のCPUコアのみで構成されたラインナップがあります。それぞれ末尾P、末尾Eとなっています。末尾Pのモデルは性能を求めるセグメントで、末尾Eは物理コアを高めてTCOを抑えるセグメントです。末尾Pのラインナップは「Granite Rapids」、末尾Eのラインナップは「Sierra Forest」という開発コードで開発されています。
6700E | 6700P | 6900E | 6900P | |
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最大消費電力 | 350W | 350W | 500W | 500W |
最大ソケット数 | 1~2 | 1~2/4~8 | 1~2 | 1~2 |
最大CPUコア数 | 144 | 86 | 288 | 128 |
CPU Arch | Crestmont | Redwood Cove | Crestmont | Redwood Cove |
メモリch数 | 8 | 8 | 12 | 12 |
PCIe Gen 5 | 最大88レーン | 最大88レーン | 最大96レーン | 最大96レーン |
Xeon 6は、末尾Pと末尾Eのほか、6700と6900で分かれており、6900Pと6900Eというように数字部が同じであればプラットフォームとソケットに互換性があり、各I/Oの仕様も共有しています。
Xeon 6900P
今回登場した「Xeon 6900P」は「Granite Rapids」で最上位モデルです。CPUにはMeteor LakeのPコアで採用された「Redwood Cove」を採用しています。
コア/スレッド | ベース クロック |
全コア ブースト |
1コア ブースト |
TDP | キャッシュ | |
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6980P | 128C/256T | 2.0 GHz | 3.2 GHz | 3.9 GHz | 500W | 504MB |
6979P | 120C/240T | 2.1 GHz | 3.2 GHz | 3.9 GHz | 500W | 504MB |
6972P | 96C/192T | 2.4 GHz | 3.5 GHz | 3.9 GHz | 500W | 480MB |
6952P | 96C/192T | 2.1 GHz | 3.2 GHz | 3.9 GHz | 400W | 480MB |
6960P | 72C/144T | 2.7 GHz | 3.8 GHz | 3.9 GHz | 500W | 432MB |
Xeon 6900Pシリーズは最大128コアとなっており3つのCPUダイと2つのI/Oダイで構成されています。CPUダイはIntel 3で製造されており、I/OダイはIntel 7で製造されています。I/Oダイは、Sierra Forestの6900Eと共有のものになる予定です。
CPUは、AVX-512をフルサポートしている他、AVX10.1のサポートに加え、AMXのFP16演算に対応しており、AI性能の向上に貢献しています。
CPUが最大128コアでAMDに追いつきました。Turinがまもなくリリースされますが、正々堂々の勝負となります。また、コアが増えた事によりキャッシュも増加しており、L3キャッシュが504 MBとなっています。ソケットあたりのコア数も第5世代SPから2倍に増加しています。
メモリは、DDR5-6400を12チャネルサポートしています。さらに、複数のランクを1モジュールで利用できる「MRDIMM」に対応しており、1チャネルあたり8,800 MT/sの帯域を実現しています。メモリチャネルの増加や速度の向上も合わせてメモリ帯域幅が大幅に向上しています。その他、CXL 2.0もサポートしています。
CPUコアあたりの性能は1.2倍、ワットあたりの性能は1.6倍に向上してる上、TCOは30%抑えられます。
発売
Xeon 6900Pは、本日発売となりすでにいくつかのベンダーから搭載サーバーが登場しています。