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Linux 6.12にリアルタイムOS機能「PREEMPT_RT」がマージへ

3行まとめ

Linux 6.12のrc版のリリースが始まりましたが、「PREEMPT_RT」がLinuxカーネルにマージされました。

PREEMPT_RT

PREEMPT_RTは、カーネルをリアルタイムシステムに変更する事ができるパッチセットです。

これまで、いくつかのディストリビューションでは「リアルタイムLinux」として、PREEMPT_RTを適用することでLinuxをリアルタイムシステムに変更することが可能です。リアルタイムシステム(RTOS)は、処理を時間内に終わらせることを保証するシステムで、組み込みシステムなどに利用されます。

PREEMPT_RTがLinuxに統合されることで、大きな影響は見られない(OSによってPREEMPT_RTの有効無効の設定はできる見込み)ものの、特にリアルタイムディストリビューションにおいてサポートが改善するか、提供が早くなることが考えられます。

また、Linux 6.12にはsched_extもマージされ、拡張可能なスケジューラを実装することができるようになっています。

Linux 6.12

Linux 6.12は次にリリースされるLinuxのメジャーアップデートです。順調に行けば11月中旬にリリースされ、今年最後のアップデートとなり、2026年12月までのLTSになる見込みです。

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