錦です。
Uniko's Hardware氏が、9月に第12世代Alder Lake-SとIntel 600番台チプセットがリリースされることを示唆するツイートを投稿しています。
September!
— Uniko's Hardware (@unikoshardware) 2021年1月23日
Intel 12th series CPU
600 chipset motherboard pic.twitter.com/EnFI0kZG4J
今年3月にはRocket Lake-Sが登場する予定ですが、かなり密なスケジュールになっていることが分かります。そもそも、2021年にはRocket LakeとAlder Lakeが登場するというのは既出の情報だったので、今年はIntel CPUがやたら登場する年になる予定であること自体に変更はありません。
この9月に登場するということが「概要の発表」なのか「製品の発表」なのか「製品の発売」なのか、それがわかりませんが、個人的に「概要の発表」になるのではないかと思っています。流石にRocket Lakeの発売からわずか半年で製品の発表や発売なんてさすがのIntelでもしないでしょう。
Alder Lake
Alder Lakeは、デスクトップ向けIntel Coreプロセッサで初めて10nm SuperFinを採用するシリーズになります。Armのbig.LITTLEのように、高性能コアと高効率コアを同梱しているというのが特徴。高性能コアには「Golden Cove」が、高効率コアには「Gracemont」がそれぞれアーキテクチャとして採用されます。Golden CoveはCore系のアーキテクチャでHyper Threadingに対応しますが、GracemontはAtom系のアーキテクチャでHyper Threadingには対応しないので、最大コア・スレッド数が16コア24スレッドになるという。スレッド数がコア数の倍数にならないという、ちょっと不思議なことになります。
また、Comet Lake-SとRocket Lake-Sで採用されてきたソケット「LGA1200」が代わり、Alder Lake-S含め以後3世代に渡って「LGA1700」に変わります。なので、Comet Lake世代とRocket Lake世代のIntel 400番台、Intel 500番台のマザーボードとの互換性はなくなります。ちなみに、Alder Lake-S世代のIntel 600番台マザーボードは、サポートするメモリが2つあり、DDR4とDDR5をサポートしています。流石に一つのマザーボードでDDR4/5両方をサポートするなんてことはしないと思うので、Intel 600番台のマザーボードも非常にバリエーションが多いものになると思います。多分、エントリ~ミドルレンジマザーにはDDR4が、ハイエンドマザーにはDDR5がそれぞれ採用されるのかなと思います。DDR5はまだ価格高いでしょうし。
ちなみに、Alder Lake-Sの後継Meteor LakeではDDR4のサポートも終了すると噂されていることを考えると、DDR4のIntel 600番台マザーボードはAlder Lake-Sでしか使えないということになるようです。数年間同じシステムを使うのであれば関係のない話にはなりますけど。
Alder Lakeの実質的な競合はRyzen 6000シリーズ「Zen 4」になると見られますが、Zen 4もDDR5メモリをサポートし、Ryzen登場後初めてソケットも変わるようです。IntelもRocket Lakeで、ようやくRyzen登場後 初めてアーキテクチャが変わるほか、Alder Lake-Sでようやくプロセスルールも変わるので、今後IntelとAMDの間で、どのような競争が見れるのか楽しみです。