錦です。
NVIDIAは、GeForce RTXによるリアルタイムレイトレーシング(RTX)とDeep Learning Super Sampling(DLSS)のArm CPUとへの対応と、LinuxでのDLSSの対応を発表しました。
Armへの対応
これまで、NVIDIAのRTXとDLSSはx86が前提となっていました。しかし、これからは、Arm CPUにNVIDIAのRTX GPUを組み合わせることによって、RTXとDLSSに対応すると発表しました。
デモ動画が公開されています。
動画では、GeForce RTX 3060とMediaTek Kompanio 1200プロセッサを組み合わせたシステムでWolfenstein: Youngbloodがプレイされています。動画内ではRTXが有効になっており、リアルな反射などが描かれていることがわかります。また、DLSSも利用可能になっているとアナウンスされています。なお、Wolfenstein: Youngbloodは、Arm向けのリリースはなく、あくまでもデモのために使われています。
2つ目のデモは、The Bistroというサンプルシーンです。8万個以上の発行体の三角形がすべて同時に発光し、部屋の中をランプの光と太陽光で満たしています。リアルに光が反射されている事がわかります。
対応するエフェクト
NVIDIAはArmで以下の5つの主要なRTXテクノロジーをサポートすると発表しています。
- Deep Learning Super Sampling(DLSS) AI機械学習によってFPSを向上させ、ゲームを美しく鮮明な画像を生成
- RTX Direct Illumination(RTXDI) ゲームに動的な照明を追加できる技術
- RTX Global Illumination(RTXGI) リアルに似た光の反射を再現するのに役に立つ技術
- NVIDIA Optix AI-Acceleration Denoiser(NRD) AIを利用して、画像を忠実により高速にレンダリング
- RTX Memory Utility(RTXMU) アプリケーションがグラフィックメモリを使用する方法を最適化
対応
プレスリリースには、UnrealEngineとiD Tech、Unityが対応を明らかにしています。
Linuxへの対応
また、同時にLinuxへの対応も明らかにしました。これまでは、SteamゲームをLinuxでプレイできるProtonでDLSSをサポートしていましたが、今回はx86・Armで動作するLinuxにおけるそれ以外においてのDLSSの対応を明らかにしました。これはすなわち、Protonのみの部分的対応から、完全な対応に移行したことを意味しています。
前述のArmデモ動画もLinuxで動作しているようでした。
ちょっとした〆
ArmベースのCPUとLinuxでのレイトレ対応・・・。スマートフォンではなかなか実現することは難しそうなので、パソコン向けになるものと見られます。
あるいは・・・・。そうですねSwitchですね。気になりますよね。SwitchもTegraはArmベースですし、OSもLinuxとUnixベースので、今回のDLSS対応は若干期待できてしまいますが。ただ、昨日の昼に完全に否定されたんですよね笑
関連リンク
- NVIDIA Aerial 5G プラットフォームの Arm 対応が拡大
- NVIDIA DLSS SDK Now Available for All Developers with Linux Support, Unreal Engine 5 Plugin and New Customizable Options | NVIDIA Developer Blog(Linux対応のニュースリリース)