錦です。
Redditに投稿されたとある画像によれば、先程午後10時に発売されたRadeon RX 6600 XTは良くも悪くもマイニング性能がいいことがわかりました。
電力あたりのマイニング性能がよい
Radeon RX 6600 XTは、32MH/sのマイニング性能を発揮すると言われています。これは、マイニングとして決して高い性能であるとは言い切れません。じゃあ何が優れているのかと言うと、マイニングにあたっての電力効率です。
こちらの画像はRedditに投稿されたもので、ハッシュレート・消費電力・PPWが表示されています。PPWはおそらくPerformance per Wattの略で、1Wあたりのハッシュレートの値です。
NVIDIAの最上位RTX 3090は114MH/sのハッシュレートを発揮しますが、消費電力が高いため、PPWが0.35625となっています。一方、今回新たに登場したRadeon RX 6600 XTは32MH/sしかハッシュレートを発揮しないものの、消費電力は低く、PPWは0.581818とかなり高い電力効率を実現しています。
これはすなわち、マイニングリグをRX 6600 XTで組むことによって、低消費電力かつ高いハッシュレートを得ることができ、非常に効率的になることを意味しています。
マイニングブームが再来する可能性
再来する可能性というか若干熱気を取り戻しつつあります。
実は、5月に値を下げたBitcoinを始めとした暗号通貨は、なぜかここ1ヶ月の間にまた価格を取り戻しつつあります。実際に、暗号通貨の値の動き方は米国などの金融緩和などによって発生している節があり、世界各国の政府の政策次第では、今後また値を下げる可能性もあります。
ただし、現在はまた上昇傾向。マイニングブームが密かに熱を帯び始めています。
そこにRadeon RX 6600 XTですか。RTX 3060 Tiのように意味わからん価格まで跳ね上がらないことを切に願います。
AMDはマイニング対策せず
ちなみに、NVIDIAはLHRという形で、GeForceがゲーマーに渡るようにしていますが、AMDはRDNA 2がそもそもマイニングに向いていないという主張から、マイニング制限を行わないことを明らかにしています。これはすなわち、RX 6600 XTはマイニングに適したGPUでありながら、マイニング制限がかからないということを意味しており、RX 6600 XTの価格は今後上昇傾向に入ることになるでしょう。また、入手困難になる可能性も高いです。
特に、市場のGeForceがようやくLHRで満たされる事になり始めたので、マイナーはRadeonに流れる可能性が高く、RTX 3060 Tiなどで発生した、希望小売価格から3倍以上に店頭価格が跳ね上がるなどの事象も起こりかねません。
これは懸念材料です。