錦です。
Benchleaks氏が、第12世代「Core i9-12900K」のES品と見られるCPUのUser Benchmarkを発見したとしてツイートしています。
[User BM] Unknown CPU
— Benchleaks (@BenchLeaks) 2021年8月12日
CPU: Genuine Intel 0000 1.80GHz (16C 24T)
Frequency: 3650 MHz
CPUID: 90671 (GenuineIntel)
Scores, vs AMD 5800X
Single: 120, -27.7%
Multi: 912, -47.5%
GPU: GeForce RTX 3060
VRAM: 12 GBhttps://t.co/M8MuARUWim
OMEN
このシステムは、HPのゲーミングブランド「OMEN」のデスクトップみたいですね。つまり、このES品はOEM向けに提供が始まっており、OEM側もすでに完成段階にあるということを意味しています。
CPUの使用
システムのCPUは「Intel 00001.8GHz」。この名前は、IntelがES品によく名付ける名前です。深い意味はありません。
仕様は、16C/24T、定格1.8GHz、ブースト3.65GHz。現時点でわかるのはこれくらい。16C/24Tの構成をとるIntel CPUは、i9-12900Kあるいは、i9-12900、i9-12900TとこれらのFモデルのみであることがほぼ確定しています。なので、i9-12900Kあたりのサンプル品と考えるのが妥当でしょう。
ES品ということなので、クロックあたりの仕様は、正式版よりも抑えめに設定されていますので、実際にこのベンチマークスコアがそのまま製品版の性能になるわけではありませんが、少しだけ見ておきます。
シングルのスコアは120、2コアが264、4コアが489、8コアが951という結果になっています。Benchleaks氏のツイートによると、Ryzen 7 5800Xと比べて、シングルが27.7%性能が低く、マルチが47.5%低いという結果だそうです。おそらく、製品版では、ベースクロックはおおよそ2倍、ブーストクロックも5.3GHzあたりで登場することになるので、実際にこれよりもかなり高い性能を持って登場することになります。
RAM
UserBenchmarkは、システムの情報をかなり細かくデータベースするのが特徴であり、今回のベンチマークデータもその例外ではありません。その中で注目スべきはメモリでしょうか。
メモリには「Kingston HyperX Fury RGB」が使われています。規格・容量は、DDR4-3200、16GB。
Alder Lakeは、AMDに先駆けてDDR5のサポートを追加するプラットフォームとして登場することがわかっていますが、DDR5の入手性が今のところ低いためかDDR4のサポートも継続して行われます。ただし、DDR4とDDR5は規格上、メモリスロットの相互互換を持たないため、マザーボードによってDDR4かDDR5かが決まることになります。
で、このシステムに用いられるマザーボードはDDR4レーンを搭載しているというわけですね。
DDR5の展開は限定的になると見られており、個人的な予想として、ASUSのSTRIXとか、ASRockのTaichiあたりぐらいしか、ゲーミングマザーの中で対応しないんじゃないかとも思っています(PGとかも対応しそうではあるが)。