錦です。
今回は大人気のi5-10400Fや11400Fの実質後継「Core i5-12400F」の話です。
i5-12400F
Core i5-12400FはAlder Lake-Sのミドルレンジ向けとなるSKUです。ラインナップの中ではど真ん中かやや下のモデルになります。Alder LakeはIntel Hybrid Technologyを採用していることで話題ですが、この構成が採用されるのは上位向けのみで、ミドル・エントリでは、従来通りGolden CoveというCore系統のコアのみで構成されます。
Core系統のコアのみになるのですが、i9-12900KなどでGracemontとの整合性や互換性を保つために無効化されているGolden CoveのAVX-512などの機能は、Golden CoveのみのSKUでも復活する見込みはなく、Golden CoveでAVX-512が使えるのは今のところXeon向けのSappire Rapidsのみとのことです。
性能
le Comptoir du hardwareによると、Core i5-12400FのES品の仕様は以下の通り(製品としての仕様はこの記事の後半で)。
- 6コア12スレッド(6P0E)
- PL1でのクロック 3.4GHz
- 前コアブーストクロック 4.0GHz
- シングルコアブースト 4.4GHz
- PL1(Processor Base Power) 65W
- PL2(Maximum Turbo Power) 117W
- PL2持続時間(tau) 56秒
- 18MBキャッシュ
次いで性能を見ていきます。いくつかのゲームでの性能が出ていました。グラフがわかりやすいと思いますのでこちらでご覧いただけると思います。
やはりゲームによってIntelのほうがいいとかAMDのほうがとかありますが、平均してみると、Ryzen 5 5600X並みです。タイトル次第ではRyzen 7 5800Xに肉薄する性能をi5-12400Fが発揮するものもあったり、大差をつけるタイトルもあります。
これらのテストはi5-12400FにおいてDDR5とWindows 11が使用されて計測されたようです。
価格
そして価格ですが、これはi5-12400Fだけではなく「Core i7-12700F」や「Core i5-12400」、「Core i3-12100F」までわかっています。
というのも、カナダドルで支払えるショッピングサイトに未発表のSKUがリストされてたらしいんですよね。
CAD pic.twitter.com/GOxC7puuf3
— 188号 (@momomo_us) November 6, 2021
この価格をまとめますと。
- Core i7-12700F 455 CAD(約4万1400円)
- Core i5-12400 287 CAD(約2万6100円)
- Core i5-12400F 249 CAD(約2万2800円)
- Core i3-12100F 148 CAD(約1万3500円)
となります。
仕様
で、Core i7-12700とCore i5-12400の仕様が明らかになってるっぽくて、3D Center.orgに掲載されています。なお、i5-12400Fとi7-12700FはそれぞれのSKUのiGPUを無効化しただけでありCPUの仕様は全く同じなので、同じものとしてみてください(つまり割愛します)。
i7-12700 | i5-12400 | |
---|---|---|
コア数 | 8P4E | 6C |
スレッド数 | 20 | 12 |
Pコアベース | 2.1GHz | 2.5GHz |
Pコア全コア ブースト |
不明 | 4.0GHz |
Pコア1コア ブースト |
4.9GHz | 4.4GHz |
Eコア | 不明 | 非搭載 |
L2キャッシュ | 12MB | 7.5MB |
L3キャッシュ | 25MB | 不明 (18MB?) |
iGPU | UHD 770 | UHD 730 |
TDP | 65W | 65W |
とまあこんな感じ。i5-12400のCPU仕様については、記事前半の仕様と合わせたものになっています。妥当な仕様ですね。i7-12700は12700Kと同じコア構成をとるみたいですし、クロック以外での違いはOCできるかできないかくらいですかね。十分か。