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Qualcomm、「Snapdragon 8+ Gen 1」と「Snapdragon 7 Gen 1」を正式発表! 〜 ついにTSMCに移行

錦です。

Qualcommは、「Snapdragon 8+ Gen 1」と「Snapdragon 7 Gen 1」を正式発表しました。

Snapdragon 8+ Gen 1

Snapdragon 8+ Gen 1は、Snapdragon 8 Gen 1の上位とも言える製品です。今年第3四半期に、ASUS ROG、Black Shark、Honor、iQOO、LenovoMotorola、Nubia、OnePlus、OPPO、OSOM、realme、RedMagic、Redmi、vivo、Xiaomi、ZTEなどから搭載製品が登場する予定です。

SDM 8+G1 SDM 8G1
CPU
プライマリ
Cortex-X2
1コア/3.2GHz
Cortex-X2
1コア/3.0GHz
CPU
高性能
Cortex-A710
3コア/2.8GHz
Cortex-A710
3コア/2.5GHz
CPU
効率
Cortex-A510
4コア/2.0GHz
Cortex-A510
4コア/1.8GHz
L3キャッシュ 6MB 6MB
GPU Adreno
8G1と比較し10%
高クロック
Adreno

CPUには、Kryoが採用されています。8 Gen 1同様に1+3+4の構成。ただしクロックが向上しており、プライマリコアでは200MHz、性能コアでは300MHz、効率コアでも200MHzクロックが向上しています。

GPUもAdrenoで共通しているものの、詳細な数値が明かされてはいないものの、10%クロックが向上しているとのこと。大体900MHz出てた気がするのでそろそろ1GHz超えたかな?

具体的な性能では、

製造プロセスがTSMCになり電力効率が向上

電力効率(出典:AnandTech)

そして特筆すべきなのは、製造プロセスでSnapdragon 8+ Gen 1ではTSMC 4nmプロセスを採用しています。QualcommAppleよりも先にTSMCの製造プロセスを採用するのは珍しいですね。

これにより、大幅な効率の上昇が達成できたとしており、CPU/GPUともにSnapdragon 8 Gen 1と比較して、同じクロックでの30%電力効率が向上しています。

また、製造プロセスの転換によって、実用的な仕様パターンにおいて8 Gen 1と比較して15%電力消費が低くなったとのことです。


その他、Spectra ISPでは最大200MPまたは108MPカメラに対応する他、64MP+36MPまたは最大3つの36MPの同時処理に対応し、8K HDRや64MPのバースト撮影にも対応します。また、Wi-Fi- 6EやBluetooth 5.3という最新のワイヤレス規格に対応するFastConnect 6900、最大下り10Gbpsで通信できる5Gモデム Snapdragon X65も搭載します。このあたりの仕様は、現時点で明らかになっている中で8 Gen 1からの変更点はわかっていません。

Snapdragon 7 Gen 1

こちらはアッパーミドル向けのSnapdragonです。Snapdragon 780Gの後継となるSoCです。TSMCかはわかりませんが、4nmプロセスが採用されています。

7シリーズとしては初めてのGenXの製品となり、CPUやGPUのブランドも単に「Kryo」「Adreno」となっています。また、大型アップデートとなっており機能も充実しています。

CPUの最大クロックは2.4GHzでコア数はわかりません(おそらく8コア)。

GPUは20%以上の性能向上があるとのことで、Elite Gamingの機能にも引き続き対応、10bit色深度やHDRのゲームプレイにも対応します。

またSpectra ISPも強化され、200MPのセンサに対応しました。その他、4K HDR撮影や14bit撮影などにも対応します。

人工知能の性能では、第7世代のQualcomm AI Engineが搭載。780Gと比較してAI性能が30%向上したとのことです。

モデムはSnapdragon X62が搭載され最大4.4Gbpsの5G通信に対応します。ワイヤレス接続についてもFastConnect 6900が採用されます。

搭載製品はHONOR、OPPO、Xiaomiなどから今四半期中に登場するとのことです。

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