錦です。
Linux 6.0が安定版に到達しました。
Linux 6.0
Linux 6.0とは言えど、メジャーバージョンを更新した理由はLinux 5.xが19に達して手や足の指で数えられなくなったためという部分が大きいようです。ただし、15000ものコミットが含まれており、非常に大きなアップデートとなっています。
大きな変更はありませんが、Intel第4世代スケーラブルプロセッサ「Sapphire Rapids」、Intel第13世代「Raptor Lake」、Ryzen 7000番台のデスクトップ向け「Raphael」のオーディオドライバーのサポートが含まれている他、AMDプラットフォームのサポート(AMD 600シリーズチップセット)のサポートが含まれています。
Sapphire Rapidsはすでに米国のスパコンAuroraに納入が始まっているとのことなので、それに向けての対応でしょうか。Innovationと引き続き、Sapphire Rapidsのリリースの足音が近くなっていますねぇ・・・。
その他、IntelはLLC(ラストレベルキャッシュ)の使用率を用いてCPUコアの過度な使用率を計測する新しいスケジューラをマージしました。IntelのLinuxでのコアの扱いや、Intel Hybrid Technologyの調整は引き続き行われています。
Phoronixが行ったベンチマークではXeonやEPYCといった大規模プロセッサで性能の向上が見られたとのことです。
LoongArchという中国製命令セットがサポートされたなんて聞きましたが、どうなんでしょう(5.19だっけ)。
余談
M1 Macを使っている身としては、今回もTorvaldsさんがMacBook Airを使って作業をしたのか気になるところ。ただ今回のLinux 6.0、私が知る限りM1に係る大きな変更点(ドライバの追加など)はなさそうなんですよね。Linux 5.19ではそれなりにM1関係のアップデートがあったのですが。
Linux 6.1
Torvalds氏はLinux 6.1が"6.0とは違って"かなりコアな新機能がいくつも並んでいるとしています。Linux 6.1では、Rustが言語に加わります。それ以外にもなにかアップデートがあるのでしょうか。気になるところです。
Linux 6.1のマージウィンドウはすでに開かれています。