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Linux 6.8のマージ作業が再開した模様 ~ 米国災害が理由で5日間停止していた

3行まとめ

Phoronixによると、Linus Torvalds氏によるLinux 6.8へのマージ作業が再開したことがわかりました。

マージウィンドウの停止

Linus Torvalds氏の在住する米国オレゴン州では、米国を通過したいわゆる爆弾低気圧の影響で、電気とインターネットが遮断されていました。Torvalds氏は現地時間13日の時点で、この停電の影響で、実質的にオフライン環境にいたことを明らかにしており、Linux 6.8へのマージが一時停止していました。しかし、これが再開した模様です。

Torvalds氏は、 social.kernel.orgにて現地時間17日に電力会社が(その投稿時点から見た)今夜電力が復旧すると知らせていると明らかにしていました。ただし、同じような知らせをその前日にも受けていたようで、疑っている様子でしたが、復旧したようです。

これに伴い、Linux 6.8のマージウィンドウは通常より長いあいだオープンされており、まだLinux 6.8-rc1のリリースが行われていません。

影響は?

現時点で、Linux 6.8で予定されている変更点に今回の停電の影響は確認されていません。また、リリーススケジュールもそれほど大きな問題は受けないことが想定されます。あえて言うなら、1週間や2週間くらいの差は生まれるかもしれませんが、そもそもいつリリースされるか明らかではないのでほぼ誤差です。

Linux 6.8は早ければ3月頃にリリースされる予定で、ネットワーク部分のアップデートに伴い、多数の同時接続時のTCPの速度が40%向上するほか、今年春以降にリリースされる製品への対応などが計画されています。

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