錦です。
Intelは、2022年度第4四半期の業績発表を行い、製品スケージュールを再度確認しました。
発表されたスケージュール
発表されたスケジュールは以下のとおりです。
- 2023年下半期:Meteor Lake
- 2024年:Lunar Lake
- 2023年下半期:Emerald Rapids
- 2024年:Granite Rapids
- 2024年:Sierra Forest
それに加え、新たに明らかになっているのは、来月15日にSapphire Rapidsのワークステーション向けラインナップ(Xeon W4300シリーズ?)、2024年には第2世代Intel Arc「Battlemage」が登場することが明らかになっています。
Meteor Lake
Meteor Lakeは、第14世代となるCoreプロセッサラインナップです。最近の情報を見ていると、Ice LakeやTiger Lakeのようにデスクトップ向けバリアントがリリースされない可能性が高いです。
この世代では、コンシューマー向けSKUとしては初めてタイル構造を採用します。CPUタイルには最新の製造プロセスIntel 4プロセスを採用しますが、GPUにはTSMC 5nm、I/OタイルとSOCタイルにはTSMC 6nm、そしてそれらの下に実装されるベースタイルはIntel 22nmプロセスで製造されます。
Lunar Lake
Lunar Lakeは、超省電力向けのプロセッサであり、Alder Lake-Nの後継となる可能性があるプロセッサです。つまりAtom系のプロセッサということでしょうか。
Lunar LakeはMeteor Lakeとともに提供される可能性があります。
Emerald Rapids
Emerald RapidsはSapphire Rapidsの後継となる、第5世代スケーラブルプロセッサです。Raptor LakeのPコア「Raptor Cove」を採用するとされ、L2キャッシュの倍増が行われます。
Sapphire Rapidsの大幅な遅延によって、Emerald Rapidsも遅延しており、こちらも当初の予定から大幅に遅延しています。
Granite Rapids
Granite Rapidsは、Emerald Rapidsの後継で、Meteor LakeのPコアを採用する第6世代プロセッサです。1年おきに更新されると考えると2024年後半にリリースされることが考えられます。
Sierra Forest
Sierra Forestは、高密度プロセッサの新しいラインナップです。具体的には、クラウドなどの性能よりもスケーラビリティが求められるケースで用いられます。AMDがBergamoという名前で今年の春までに128コア256スレッドのEPYCをリリースする予定ですが、これと競合するプロセッサになります。
具体的にはAtom系のプロセッサ(Eコア)のみで構成されたXeonであり、それの初代となるのがこのSierra Forestです。以降、名前にはForestがつくと思われます。