Intelは、「Intel Architecture Instruction Set Extensions and Future Features」というホワイトペーパーを公開し、第15世代Coreプロセッサとなる「Arrow Lake」で対応する拡張命令を発表しました。
Arrow Lake/Lunar Lake
「Arrow Lake」は今年後半に登場する第14世代「Meteor Lake」の後継となる第15世代Coreプロセッサです。Lunar Lakeは更にその後継となる製品です。
Arrow Lakeは、Meteor Lakeから引き続きIntel 4を採用しますが、今回のこのドキュメントを見る限りは、アーキテクチャがアップデートされる可能性があり、こちらはタックになりそうです。Lunar Lakeは、Arrow Lakeから微細化されIntel 20Aになることが予定されていることから、アーキテクチャに大きな変更がないチックとなるのでしょう。
サポートされる拡張命令
新たにサポートが追加されるのは「AVX-VNNI-INT16」「SHA-512」「SM3」「SM4」など。
それぞれどのような命令なのかは不明ですが、SHA-512はシンプルにセキュリティ系の命令なのでしょう。
AVX-VNNI-INT16は、現状のAVX-VNNIの更に発展させた命令になっているのではないでしょうか。AI系の性能を強化する事ができる拡張命令であるとみられます。
残念なことに、まだAVX-512は対応しません。
Meteor Lakeがない?
今回のホワイトペーパにMeteor Lakeが無いことが若干気になります。というのもこのホワイトペーパーは、Arrow LakeやLunar Lake、Granite Rapids、Sierra Forestだけでなく、Tiger Lake/Cooper Lake以降のラインナップが書かれてるのですが、不自然なことにMeteor Lakeの記述が一切ありません。
これは、この時点でMeteor Lakeがキャンセルされた可能性が出てきたことを意味しています。Meteor Lakeは、デスクトップ向けに提供される見込みがないことが噂されており、現時点でIntelが発表しているのはモバイル向けの情報のみです。
デスクトップ向けにはRaptor Lake Refreshが提供されるとの噂もあり、実際にどうなるかは現時点で不明です。