錦です。
Windowsを使って文章を書いている時にとても便利に感じるのがWindows + Vキーで表示できるクリップボードの履歴機能です。この機能がMacでも使えたらなぁと1年くらい前に思って使い始めた「Maccy」というユーティリティを今回はご紹介したいと思います。
クリップボードは便利
クリップボードというのは基本的に上書き方式であるため、新しくなにかをコピーしたり、カット(切り取り)したりしてくると、もともとクリップボードにあった内容というのは消えてしまいます。しかし、やはりクリップボードにデータをストックして置けるというのは魅力的なものです。なぜなら、どこかにテキストや画像をメモなどに保存するより、ショートカットキーだけで呼び出せたら楽なためです。
Windowsには確かWindows 10からだったと思いますが、クリップボード履歴機能があります。もしご存知でない方はWindowsキー+Vキーで呼び出せるので使ってみてください。
この履歴機能、Macで使えるようにするのが今回ご紹介する「Maccy」です。
Maccy
Maccyは完全にWindowsのWin+Vと同じように動くわけではありませんが、基本的に機能としては同じです。また、オープンソースで開発されており、ソースコードはGitHubで公開されているためForkしたり開発に貢献することも可能です。
ダウンロードは、App StoreやHomebrew、GitHubのリリースからインストールできます。Homebrewでインストールする際はターミナルで
brew install --cask maccy
とすればインストールできます。
使い方
使い方は非常に簡単で、Maccyを起動すると画面上部のメニューバーにMaccyの木の葉のようなアイコンが追加されます。
この状態であれば、クリップボードに保存される内容がMaccyに溜まっていきます。見た感じ、クリップボードに入る内容はすべて大丈夫っぽくて、テキストや画像はもちろん、ファイルやExcelのテーブルにも対応しています。
そして、履歴を表示するときは、このメニューバーのアイコンをクリックするか、デフォルトでShift + Command + Cにショートカットが割り当てられています。おそらくショートカットキーのほうが便利です。
履歴はこのように表示されます。上のほうが新しく、下の方に行くほど古くなります。ちなみにデフォルトの保存数は200、アプリを終了しても内容は維持されるようでした。
最新9件まではこの履歴を表示した状態で、Command +数字キーで選択することができますが、それよりも古い場合は、下キー・上キーを使ってペーストしたいところまでカーソルを持ってきてReturnを押す必要があります。もちろんマウスも使えます。
デフォルトの設定では履歴からクリップボードに移すときの動作がWin+Vと異なり、クリップボードに書き込むのみで、実際に入力フィールドに入力はされませんので、履歴から選択したあとCommand+Vでペーストして上げる必要はあります。ただ、これは設定「自動的に貼り付け」をオンにすることででWindowsと同様の動作にすることも可能です。
また、設定に「ログイン時に実行」するチェックボックスもあるので、それを有効にしておくのもいいですね。
その他、クリップボードに入力するのをブロックする機能もあります。アプリ単位でできるらしいですが、動きが不完全であるため、クリップボードタイプによって制限するように呼びかけています。デフォルトではOnePasswordのパスワードなどがリストに含まれています。