錦です。
Framework Computerは、メインボードからメモリ・ストレージ、そしてキーボードやディスプレイ、更にはヒンジまでカスタマイズすることができるラップトップ「Framework Laptop 13」をアップデートし、新たにIntel第13世代Coreプロセッサと、Ryzen 7040シリーズに対応しました。
Framework Laptop
Framework Laptopは、ほぼすべてのパーツのばらして交換することができるラップトップです。例えば、これまでCPUを買えたければ、原則としてパソコンごと買い換えなければいけなかったのが、メインボードの取替だけで済みますし、ヒンジが壊れても、ヒンジだけ交換したりということもできます。
また、インターフェイスも交換することができる他、Wi-Fiチップさえも交換することができてしまいます。それらのモジュールはすべて公式マーケットプレイスで販売されていますし、CADが配布されているので自作することも可能です(日本ではまだ販売されていない他、技適に通らない可能性が高いです)。
今回アップデートされたのは「Framework Laptop 13」です。
大きな変更点はCPUで、今年のCESで発表された第13世代「Raptor Lake-P」とZen 4+RDNA 3のAPU、Ryzen 7040が新たに利用可能になりました。
搭載できるCPUは「i5-1340P」「i7-1360P」「i7-1370P」「Ryzen 5」「Ryzen 7」です。Ryzenは型番がまだ明らかにはなっていないようです。発売が近づけば詳細を明らかにするとしています(まさかカスタムAPU?)。
特に注目したいのが、Ryzen 7040シリーズです。7040シリーズはCPUにZen 4を採用、そしてGPUにはRadeon RX 7000シリーズにも採用されるRDNA 3を採用しています。レイトレーシングにも対応している他、これによって非常に高いグラフィック性能を発揮することがわかっています。更にRyzen 7040シリーズはAIアクセラレータも搭載しており、WindowsのAI機能も使用できます。
ほかの変更点としては、Ryzen版のみDDR5メモリが搭載可能になったことや、ヒンジが第2世代に進化していること、耐久性が向上した61Whのバッテリーが新登場していることなどが挙げられます。
また、同時に新しいCPUを搭載するメインボードやヒンジなども単体で発売され、現行のFramework Laptopからも換装することによってアップグレードすることが可能です。
販売と価格
発売は、Intelが5月、Ryzenが今年第3四半期とされています。
価格は、すでに組成されてWindows 11が搭載されているモデルが1049ドル~、DIYエディションが849ドル~となります。なお、日本に向けてはまだ発売されておらず、個人購入される方は技適がついていない可能性を留意してください。