錦です。
Linux 6.3がリリースされました。
大きな変更点
Linux 6.1とLinux 6.2はあいつでApple Siliconへの対応や、Rustの導入などで比較的大きなアップデートとなっていたが、Linux 6.3は比較的穏やかなアップデートであるとされています。
主な変更点としては、Zen 4 CPUにおいて、「automatic IBRS」をサポートしたことによって従来の実装よりもパフォーマンスへの影響が少なくSpectre V2へのリスク軽減が実装されている他、RISC-Vアーキテクチャの拡張を利用した文字列関数の高速化、ArmとRISC-Vに対して新しい電源管理ドライバの導入などが行われています。
更にアーキテクチャのサポートも行われており、IntelはMeteor LakeのVPUのサポートを追加、今後数バージョンにわたってサポートが強化されていく見込みです。また、Snapdragon Gen 2のサポートやXilinx XDMAドライバがマージされました。
逆に廃止されたものとしてIntel C/C++ Compiler(ICC)がサポートされなくなりました。今後はGCCやLLVM/Clangを利用してのビルドの方針となっています。