SK Hynixは、同社が開発している新メモリ「LPDDR5T」について、MediaTekの次世代モバイルAPとアプリケーションの性能検証を完了し9.6Gbpsの動作速度を達成したことを発表しました。モバイル向けDRAMとしては世界最速です。
LPDDR6の速度を
SK Hynixは2023年1月にLPDDR5Tを開発し、MediaTekにサンプルを提供しました。MediaTekでは次世代フラグシップ「Dimencity」チップセットを用いて検証を行い、9.Gbpsの動作速度を達成しました。
両者は、MediaTekが今年発表する次世代のフラグシップチップセットでは、9.6Gbpsのメモリが利用可能になるとしています。
9.6Gbpsの速度は次世代のLPDDR規格「LPDDR6:から達成されるという見込みでしたが、今回の開発成功を受けてSK HynixはそれをLPDDR5世代に早めたことを明らかにしました。
LPDDR5T
LPDDR5TはJEDECの標準化プロセスの最終段階に入っているとしており、標準化され、供給が本格化する来年以降にモバイル向けDRAMの世代交代が起きるとしています。