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AMD、小規模向けのEPYC「Siena」を明らかに

HotChipsの話題をまとめていきます。まずはAMDから。AMDは、未発表のコードネーム「Siena」の存在を明らかにしました。

Siena

Sienaは、最大64コア128スレッドで提供される新しいパッケージで、6チャネルのDDR5メモリチャネルを備えます。TDPは70W〜225Wとなっており、GenoaやBergamoよりも低め。基本的なターゲットは、TDP 70Wが存在することからわかるように、小規模なシステム向けとなります。

EPYCはXeonに比べて展開幅が狭く、特に下位グレード・小規模なグレードにおいては高TDPの省コアプロセッサしか展開がありません。一方でこのグレードではIntelXeon Dシリーズなど、比較的小規模な展開も行っています。

このグレードは、エッジサーバーや通信基地局などに用いられており、実際、Atom Pシリーズも含めてIntelは展開しています。AMDもEdge、Telco(通信事業者)向けであると説明しています。

仕様

現時点で詳しい仕様については語られていませんが、Zen 4系列であることがわかっています。EPYCはZen 4系列としてサーバー向けの「Genoa」、HPC向けの「Genoa-X」、クラウド向けの「Bergamo」を展開していますので4シリーズ目となります。

Sienaは、最大64コア128スレッドとなっていますが、ServeTheHomeの画像を見る限り、4つのCCDしか確認できません。このことから、16C32T/CCDのZen 4cが採用されていることが予想されます。

現時点でこれよりも多くの話題は出ていませんが、Zen 4世代でEPYCに大幅なテコ入れが入り、Xeonのテリトリーにしっかり侵攻していることが伺え、面白いです。一方でIntelSierra Forestを始め、AMDのテリトリーに展開を計画してますので、Ryzen/Coreだけでなく、Xeon/EPYCでもこれまで以上に競争が加熱しそうです。

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