Qualcommは、次世代のXRとAR向けのプラットフォーム「Snapdragon AR1 Gen 1」と「Snapdragon XR2 Gen 2」を発表しました。
Snapdragon XR2 Gen 2
Snapdragon XR2 Gen 2は、ハイエンド向けMR及びVR機能をシングルチップに組み込んで、外部バッテリーを必要とせずとも、より薄く、快適なヘッドセットを実現するプラットフォームとしています。
前世代「Snapdragon XR2 Gen 1」と比較して、GPUの性能は2.5倍、AIの性能は8倍に向上しているとしており、息を呑むようなビジュアルと完全なる没入型のサウンドを遅延なしで体験できるように設計されているとのことで、ユーザーは仮想コンテンツを物理的な環境と合わせて、MR体験とVR体験をシームレスに移行できます。映像遅延は12msほどとしています。
その他の仕様としては、スループットが60%向上、レイテンシが80%削減された高速なWi-FI 6E/7やBluetooth 5.3に対応する他、3Kx3K(リファレンスでは2,560x2,560)のディスプレイ(片目)をサポートするとしています。また、最大10基のセンサーとカメラの入力に対応するとしています。
映像・音声については、次世代Spectraが搭載されている他、Snapdragon Soundにも対応しています。
Metaから登場するMeta Quest 3には、このSnapdragon XR2 Gen 2が搭載されており、来年には他のメーカーからも搭載製品が登場するとしています。
Snapdragon AR1 Gen 1
Snapdragon AR1 Gen 1は、軽量スマートグラス向けの新しいチップで、このプラットフォームを利用することでユーザーはハンズフリーでキャプチャ・共有・ライブストリーミングなどを行うことができるとしています。
更に、ローカルでのAI処理によって、音質向上、ビジュアル検索、リアルタイム翻訳のようなパーソナルアシスタントを体験できます。そして、視覚的なヘッドアップディスプレイのサポートによって、ユーザーの視野に現実世界とシームレスに溶け込むビデオなどのコンテンツが利用可能としています。これは例えば、ハンズフリーで受け取れる通知だとか、立体的に道案内できるナビなどが挙げられます。
12MPの写真撮影と6MPの動画撮影に対応し、14bitに対応するISPや第3世代Hexagon NPUを搭載し、Wi-FI 7やBluetooth 5.3にも対応します。対応する解像度は1280x1280(片目)です。
説明見る感じ、XR2 Gen 2がハイエンドのME/VR向けチップで、AR1 Gen 1が軽量AR Glass向けのチップってことですかね?
Snapdragon AR1 Gen 1は、Meta Ray-Ban Smart Glass Collectionに搭載され、来年には他のメーカーからの糖鎖製品が登場することになります。