AMDは現地時間7日、第3世代EPYC(Milan/EPYC 7003シリーズ)を拡張し6製品を追加で発表しました。
市場と需要の乖離
Milanは第3世代EPYCで、Zen 3 CPUを最大64コア搭載しているラインナップです。現在はすでにZen 4ベースのGenoaが最新世代となっていますが、AMDによれば、AIとHPCに特化した最新の世代の製品と、メインストリームのパフォーマンスを求めるIT担当者との間にギャップが生じているとしています。このことから、ミドルマーケットのセグメントでコスト効率が高く、そして成熟し実績のあるソリューションに対する需要の高まっているとしています。
そこでこの需要に答えるために、最新のGenoaではなく、ひと世代前のMilanを拡張した模様です。
拡張された製品
拡張されたのは6製品で、8コア、16コア、48コア、56コアとなっています。
コア | スレッド | ベース クロック |
ブースト クロック |
L3 Cache | TDP | cTDP | 米ドル 価格 |
|
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7663P | 56 | 112 | 2.0 GHz | 3.5 GHz | 256MB | 240W | 225~280W | $3,139 |
7643P | 48 | 96 | 2.3 GHz | 3.6 GHz | 256MB | 225W | 225~240W | $2,722 |
7303 | 16 | 32 | 2.4 GHz | 3.4 GHz | 64MB | 130W | 120~150W | $604 |
7303P | 16 | 32 | 2.4 GHz | 3.4 GHz | 64MB | 130W | 120~150W | $594 |
7203 | 8 | 16 | 2.8 GHz | 3.4 GHz | 64MB | 120W | 120~150W | $348 |
7203P | 8 | 16 | 2.8 GHz | 3.4 GHz | 64MB | 120W | 120~150W | $338 |
共通の仕様は、PCIe 4.0が128レーン、8チャネルのDDR4-3200となっています。
製品の登場
新製品を搭載したシステムは、Cisco、Dell、Gigabyte、HPE、Lenovo、Supermicroなど、すでに第3世代EPYCシステムを提供しているメーカーから登場する見込みです。