錦です。
ワンセグ搭載携帯電話(スマートフォンを含む)を所持していただけでは、NHK受信料の支払い義務は生じないと男性がNHKを訴えた裁判で、最高裁は男性の上告を退け、支払い義務が生じる判決が確定しました。
ワンセグ
一部のスマートフォン、とくに日本向けに大幅なカスタムが施されているAndroid端末などでは、ワンセグを搭載している場合があります。今回の裁判は、このようなスマホを所持しているだけでNHK支払い義務が生じるのはおかしいと訴えた裁判です。
あいまいだった法律
今回争点だったのが「放送法」がテレビだけではなく携帯電話にも当てはまるかということ。
放送法では以下のように定められています。
協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。
簡単に言うと、スマホが受信設備に値するかということですね。
今回の判決では、ワンセグでみても支払い義務が発生するということですね。
消費者のスマホ選びに大きな影響
今回の判決は、家にテレビがある場合は大きな影響はありません。しかし、テレビがない、一人暮らしの学生がこうしたワンセグ搭載のスマホを所持していたらNHKとの契約が成立することが確定になりました。
iPhone、Huawei端末、Google Pixelなどのワンセグ未搭載のスマホなら問題はありませんが、Galaxy、Xperiaなどのワンセグを搭載したスマホは今回の判決の影響を大きく受けることが予想されます。
これによって、学生・20代くらいのスマホ選びに大きな影響を与える可能性があります。
Source:共同通信