錦です。
プロセッサ関連の話は最近盛り上がっています。第3世代Ryzenの発売とか、第10世代Coreがなかなか良さげとか。その中でまもなく登場するであろうプロセッサの噂も流れてきています。その話です。
Intel CPU
Intelはこの秋にかけて第10世代のSシリーズ(K 無印 T)を発表してくると見られています。シリーズは Comet Lake-S
ただ、それはIce Lake-Uのように10nmではなく引き続き14nmになると言われています。そしてデスクトップ向けのCPUには10nmは採用されず、2021年頃に7nmに移行されるとも言われています。理由は、Intelの10nmが現状4.1GHzまでしか出ないことなど色々あります。
Comet Lake-SではCore i9の最上位(10090K ?)がターボブースト時5.2GHzまで上がると見られています。ただ、コアは10nmのSunny Coveではなく、14nmのSkylakeと見られているので、Ice Lake-Uに見られたIPC(クロックあたりの性能)の向上は期待できないため、クロック通りの性能向上となりそうです。また、コア数に関しても最大10コア20スレッドになると見られています。
i9-9900KS
そして、既に発表されているものとして、Core i9-9900KSがあります。これは、i9-9900Kで全コアブーストが4.7GHzしか出ないのを、全コアブーストでもシングルブースト同様5.0GHz出せるようにしたものと発表されており、コア数・スレッド数・全コアブーストであること以外、例えばTDPは発表されていません。
発売時期も未発表で、ちょっと・・・。ねぇ。
以前記事で指摘した「Comet Lake-Sと最悪ぶつかる」こともありえます。ちょっといつになったら出てくるのか・・・。
次世代Core X
そしてこれも出る案内されているCoreX。CoreXはハイエンドワークステーション向けのCPUで、最大18コア36スレッドは変わらず、Cascade Lake-Xとして開発されます。一応これが今年秋登場とされているので、期待です。
モデルナンバーはIce Lake-Uみたいにはならないと思われます。だってiGPUないもん。
Comet Lake-H
そして、これは来春と予想していますが、第10世代Coreのうちの35-45Wノートパソコン向けですね。HとかHKってやつです。Comet Lake-Sの使用の影響を割と大きく受けそうなので、10コア20スレッドで5.2GHz TBですかね。
Comet LakeのあとはRocket Lakeに続いていき、このRocket Lakeも14nmプロセスルールで製造されるみたいです。
Ice Lake-SP
スケーラブルプロセッサとして、Ice Lakeを採用し10nmプロセッサが出るのではないかという情報があります。実際には現在のCascade Lake-SPとIce Lake-SPの間に14nmプロセスのCooper Lake-SPが予定されている模様ですが、これが48コア。Ice Lake-SPでは26コアと予想されています。
おそらく、デスクトップ・サーバー含めて10nmが一番初めに採用されるのはこのIce Lake-SPになると見られています。
AMD CPU
Ryzen Threadripper
Ryzen Threadripperのベースになると見られる「Rome」を採用した第2世代EPYC(7002シリーズ)が登場しているため、まもなく登場と見られています。
最大コア数は順当に倍の64コアになるという噂と16コアずつ増えて48コアになるという噂が乱立していますが48コアのほうが有力なようです。なお、EPYCは64コア128スレッドです。
Intel GPU
Xe
IntelのdGPU「Xe」ですが、初発は200ドルレベルのローエンド-ミドルレンジクラス。RTX 2060 GTX 1650を攻めてくる感じになると見られます。そのためvRAMはGDDR。
そして今後、HBMメモリを搭載したエンタープライズ向けのXeを出していくとのこと。
一応、XeはIce Lake-Uに搭載されている Gen 11のiGPU(UHD Iris)の後継 Gen 12のiGPUがベースになると見られていて、EU(実行ユニット)が128とか256とかっていうiGPUの2倍4倍のEUを搭載していくようです。
AMD GPU
Radeon RX 5000の拡充
AMDは現在、RTX 2070を狙い撃ちしたRadeon RX 5700しかGPUを展開していません。AMDは今の所 唯一PCIe Gen4形状のコンシューマ向けGPUであることをアピールしていますが、NVIDIAがRTX SuperでRX 5700を上回ったことから、今後 RX 5800やRX 5900といった上位モデルと、RX 5600やRX 5500といったミドルレンジモデルを拡充していく必要があります。
確かに、CESで発表した世界初の7nmプロセスGPU Radeon Viiが今の所 RTX 2080の対抗馬として名前を上げていますが、アーキテクチャひと世代前ですからね。RDNAを採用した上位モデルを発表するのではないでしょうか。
また、HBMメモリを搭載した、現在のVega 56などの立場のGPUもRDNAで開発するのではないでしょうか。Mac Proに搭載されているVega IIの後継に期待したいところです。